阪神・西純 朗希追い越すナンバー腕宣言 投打で飛躍して「いずれは同学年トップに」
「阪神春季キャンプ」(22日、宜野座)
デイリースポーツ評論家・中田良弘氏(63)が宜野座キャンプに参加している阪神・西純矢投手(21)と対談した。西純は高卒4年目の目標に規定投球回到達&2桁勝利を掲げ、セ・リーグ投手のシーズン本塁打記録更新も宣言。WBCに出場する侍ジャパンのロッテ・佐々木朗、オリックス・宮城ら同世代のライバルを追い越す活躍を目指す意気込みを示した。
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中田良弘氏(以下、中田)「今年は何年目かな?」
西純矢(以下、西純)「4年目になりました」
中田「去年は6勝。自信はついたかな?」
西純「そうですね。去年は14試合に投げさせてもらって、バッター(の抑え方)だったりとか、どういうことをしたら勝てるか、とか自分の中で分かった気がしていて。だいぶん自信がついたシーズンだったと思います」
中田「去年と今年のキャンプは違う?」
西純「去年はキャンプの直前にコロナにかかってしまって。うまくキャンプでやりたいことができなかったんです。今年は1月から宜野座でやっていますけど、ずっと良い状態でやってこられているのかなと思います」
中田「去年の6勝が自信になって見た目もどっしりしているように見えるよ。球数も自分で決めてやっているのかな」
西純「球数は投げ込みというよりかは、体のコンディションとかに合わせて『今日の課題はこれ』みたいな感じでやっています。投げ込みしない分は、トレーニングでしっかり体を作ってというイメージでやっています」
中田「自分のペースでできるようになったのは大きいよね。自覚も出てきたのでは?」
西純「練習に対する意識というか、意図がある練習ができていると思います」
中田「高校を出て4年目でなあ。俺はそんなこと思ったことないな。こんだけ走れって言われて『えーっ』て(笑)。考えながらやっているんだね」
西純「西勇輝さんとか、青柳さんとか、先輩方にアドバイスをもらいながら自分の中で引き出しが増えているのかなと思いますね」
中田「それだけアドバイスがもらえるっていうのはかわいいんだよ。一生懸命やっているし、先輩もこうした方がいいんじゃないって言ってくれるんだろうね」
西純「本当ありがたいです」
中田「今年4年目。同年代はいいピッチャーも多いよね」
西純「だいぶん多いです」
中田「ライバル心じゃないけど、負けられないなっていうのはあるか」
西純「良くない時に刺激をもらうというか、自分も頑張ろうと思いますし。本当にいいライバルが多いと思います」
中田「レベルが高いライバルが多いよね」
西純「ちょっととんでもないのが一人いますけど(笑)」
中田「まあでも、そういうピッチャーに勝っていかないとね」
西純「朗希(佐々木)とか宮城とかWBCへ行って頑張っていますけど、僕はまだまだ今のままじゃ及ばないし、ちょっと遅れは取りましたけど、巻き返していって。いずれは自分らの同学年のトップに立っていけるような成績を残していきたいなと思います」
中田「今年の目標は?」
西純「まずは2桁勝利っていうのが一番の目標で。その中で規定投球回は一年回らせてもらったら投げたいなと思っています」
中田「今は規定投球回数に到達する投手ってセパ合わせても少ないもんね。クリアしたら勝ちも自然と15ぐらいいっちゃうかもしれないね。ホームランはどうする?それだけ打席も回ってくるから」
西純「いっぱい(打席が)回ってきますね。(前監督の)矢野さんに4本がたぶんセ・リーグの最多(記録)って言われてそれを超えろと言われたので5本打ってみたいです」
◆西純と同世代 今季高卒4年目の選手は西純のほかにロッテ・佐々木朗、オリックス・宮城と紅林、中日・岡林、ヤクルト・奥川と長岡、阪神・及川らがいる。