阪神ドラ2・門別 藤浪より早い対外試合デビューで3人斬り!「緊張なかった」

 8回に登板し力投する門別(撮影・西岡正)
 8回を3人で終え、長坂(左)とタッチを交わす門別(撮影・西岡正)
 8回に登板し力投する門別(撮影・西岡正)
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 「2軍練習試合、阪神3-0エナジック」(23日、具志川野球場)

 帽子を舞わせながら熱投した。阪神ドラフト2位・門別啓人投手(18)=東海大札幌=がプロ入り後初めて実戦登板し、1回を無安打無失点1奪三振。17球で三者凡退に抑え、最速145キロと堂々のデビューとなった。

 「打たれてもいいという気持ちで入ったんですけど、打たれないで抑えられたので結果的にはよかった」

 高卒1年目とは思えないマウンドさばきだった。先頭にはボールが先行するも2球連続ファウルで追い込み、遊飛に。続く照屋の打球が右内ももを直撃するアクシデントもあったが、冷静に一塁に送球して投ゴロ。最後は平安を「クイックでタイミングを外した」と外角いっぱいの直球で見逃し三振に斬った。

 スライダー、カーブ、ツーシームも織り交ぜ、右打者の照屋には得意の“クロスファイヤー”も決めた。球団高卒新人で、2月の対外試合登板は、2013年3月2日の藤浪よりも早く、10年2月17日だった秋山以来だが「緊張はなかったです」というから驚きだ。

 「初のマウンドとしては十分の出来じゃないかな。大したもんだよ、一年目でバタバタせんとね」と和田2軍監督も落ち着きぶりを絶賛。さらに「十分頭からいける」と先発起用方針を明かし、今後はイニングを伸ばしていく考え。「カウントを悪くすることが多かった」と反省も忘れなかった18歳から今後も目が離せない。

 ◆門別 啓人(もんべつ・けいと)2004年7月10日生まれ、18歳。北海道出身。183センチ、86キロ。左投げ左打ち。投手。背番号30。東海大札幌では1年秋からベンチ入りも甲子園出場なし。最速は150キロ。遠投100メートル。22年度ドラフト2位で阪神入団。

 ◆阪神・近年の高卒新人対外試合登板 09年度ドラフト4位の秋山が10年2月17日、西武2軍との練習試合に登板したのが00年以降で最も早い。12年度ドラフト1位・藤浪晋太郎は13年3月2日、オリックスとの練習試合で対外試合初登板初先発。

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