【藤田平氏の眼】阪神 攻撃面で走塁向上が見えたキャンプ
「阪神春季キャンプ」(27日、宜野座)
今キャンプは井上や新人・森下といった若手戦力が目立った。さらに攻撃面で言えば走塁技術の向上が見られる。ベースランニングが上達しているのだ。
全体的にベースを小さく回れていた。昨年までは大きく膨らむようにベースを蹴るプレーが目立っていた。赤星臨時コーチの指導が効いているのかもしれない。
一方、内野守備のレベルは岡田監督も満足の域に達していないだろう。やはり常に試合を想定しなければならない。今キャンプで言えば、三塁・佐藤輝が自分以外の所への打球に対して反応できていないシーンがあった。練習試合で投手強襲のゴロに対して反応できず、カバーが遅れて内野安打になっていた。
キャンプ最終日のこの日、遊撃で守備練習していた小幡が首脳陣の指示で、他のポジションへの打球に足を動かし反応する練習をしていた。こういった意識付けは大事だ。
また、相変わらず内野手は片手での捕球が目立つ。以前にも触れたようにスローイングまでを考えれば両手で捕球した方が速い。
そしてコーチ陣。岡田監督の考えや狙い、発言の意図を各担当コーチへ伝えるパイプ役が大事。平田ヘッドコーチの役割も非常に重要となる。