阪神・大山 お待たせ対外試合“初安打”も岡田監督は三回捕邪飛を評価 理由は?

 1回、板山の2点適時打で生還しナインとタッチを交わす大山
 1回、左前打を放つ大山(撮影・立川洋一郎)
 3回、大山(3)は捕邪飛に倒れるも岡田監督(右から2人目)はベンチでにんまり(撮影・飯室逸平)
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 「オープン戦、阪神2-4オリックス」(4日、甲子園球場)

 虎の4番に待望の1本が生まれた。阪神・大山悠輔内野手(28)が対外試合24打席目で“初安打”を放った。0-0の初回、2死一塁で打席に入った。1ボール2ストライクからの5球目。山岡の投じた115キロチェンジアップを左前に運んだ。

 2月12日の紅白戦で西純から適時打を放って以降、快音が止まっていたが、甲子園“開幕戦”に詰めかけた1万7603人の虎党は胸をなで下ろし、声出しや鳴り物応援が解禁された聖地に六甲おろしが響いた。ただ、大山自身は「1本(出た)とか、そういうところじゃない」と冷静に振り返った。その言葉通り塁上で笑みがこぼれることもなかった。

 岡田監督は試合前日「いくら何でも、もう(安打が)出るやろ」と語っていた。“予言”を的中させた形の指揮官もご満悦と思いきや「出るやろ言うても、出てどうこう言うあれじゃないやんか。あんな(初回の)ヒットなんて、どうにも思うてないよ、そんな」。意外にも、評価したのは捕邪飛に倒れた三回の第2打席だった。

 先頭打者として立ち、山岡の初球143キロを鋭く振り抜いた。打球は高々と打ち上がり、凡退したが「久しぶりにええバッティング見たやん。今年イチのスイングしたんじゃない」と岡田監督の賛辞は止まらなかった。大山も虎将に共鳴するかのように「良かったですね」と短い一言に充実感を漂わせた。

 3打席目は空振り三振に終わり、3打数1安打だったが、目に見える結果以上に内容は濃かった。「今日は3打席とも自分の中では良かった。タイミングだったりスイングの感じも良かった。自分の感覚と映像見ての感覚をすり合わせたい」。打線の中核として不動の地位を託された主砲が、着実に浮上の兆しをつかみつつある。

 ◆大山、対外試合初H 大山はこの日で23年対外試合6試合目。初回の左前打は対外試合24打席目での初安打だった。春季キャンプでの紅白戦を含めれば2月12日に西純から左前適時打を記録して以来、25打席ぶりの快音だった。

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