阪神・岡田監督 8失点完敗も「大谷だけやんか(笑)」 メジャーMVPの実力に脱帽

 「カーネクスト2023 WBC強化試合、日本代表8-1阪神」(6日、京セラドーム大阪)

 大谷の“驚弾”には阪神・岡田彰布監督(65)も感嘆するしかなかった。三回、才木から片膝を突きながら、バックスクリーン右へ放り込んだ衝撃の特大弾。先発・才木を「そんな悪なかったよ、良かったよ」と評価した上で「そら、大谷だけやんか(笑)」とメジャーMVPの実力に素直に脱帽した。

 「他のバッターと違ういうことや、結局はそうやんか。あのな、ボールと思うけどなあ、フォークな。あれをあそこまで持ってかれるんやから。違うやんか。それだけや」

 試合前から「(若手に)経験さすには一番いい」と位置づけた一戦。期待の若手3人をマウンドに送り出しただけに、2番手・ドラフト6位・富田(三菱自動車岡崎)の真っ向勝負にも感心した。五回2死一、二塁とピンチを広げ、フルカウントから大谷と直球勝負し、右中間席へ被弾。「くさいとこいって四球というより、勝負して良かったんちゃう?」とその姿勢をたたえた。

 経験だけでなく「格を知らなあかん」と臨んだ一戦であり「メジャーはすごいということやろ。メジャー(の打者だけ)で8点やろ?しゃあないやんか」と笑った。

 大谷に度肝を抜かれたがショックはない。「ええやん、(シーズンでは)対戦せえへんねんから」とニヤリ。試合後、侍ジャパンの公式会見にも登場した指揮官は「最終的には優勝というプレッシャーがあると思うんですけど、全員の力で頑張ってほしい」とエールで締めくくった。

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