阪神ドラ3・井坪マルチ安打 高卒で驚異の対外試合9戦、打率・360 和田2軍監督も絶賛
「2軍練習試合、阪神5-5立命大」(8日、鳴尾浜球場)
打席に立つたび、期待が膨らむ。阪神のドラフト3位・井坪(関東第一)がマルチ安打。またしても高卒ルーキーとは思えない非凡な打撃センスを発揮した。
「しっかりいい準備ができていたかなと思います」。冷静な言葉とは裏腹に、熱いプレーを見せた。
2点を追う二回無死一、二塁。プロ注目の最速151キロ右腕・谷脇が投じた3球目、143キロの直球を振り抜いて左中間へ。2戦連続安打となる同点2点二塁打とした。
四回の第3打席は中飛に倒れるも、「自分の中でタイミングをもっと早く取ろうと思って打たされていた」と分析し、試合の中で即時に修正。次打席での左前打につなげた。
初のキャンプは2軍で過ごし、ここまで対外試合9試合に出場して25打数9安打、打率・360。高卒としては驚異の数字を残しており、和田2軍監督も「凡打の内容もいい。初めてのプロのピッチャーに対しても『これ全然だな』って打席があんまりないんだよね」と絶賛の言葉を並べる。
それでも「毎打席やりたいことがあるのでそれをしっかり試しながらやっていけたら」と向上心は絶えない。「自分に合うフォームを見つけること」、「タイミングの取り方」を課題に挙げ、試行錯誤していく考えだ。
2軍指揮官は「そこそこ足もあるし、守備も十分やっていけそう。(走攻守)三拍子そろった選手になってほしい」。17歳が見せた躍動。期待は高まるばかりだ。