阪神・西純「9番・DH」“二刀流”健在H 岡田監督「バントさせようと思ったんや」

 「オープン戦、西武2-1阪神」(21日、ベルーナドーム)

 予想外のアナウンスに埼玉の虎党が沸いた。22日・巨人戦(東京ドーム)に先発予定の阪神・西純矢投手(21)が、「9番・DH」で先発出場。それだけにはとどまらず、打に定評のある右腕が快音を鳴らした。

 「ファーストストライクでしっかり打とうと思いました」。三回2死の2ボールから、直球に鋭く反応。松本のグラブに直撃する投手強襲安打を放った。他の野手陣が苦戦した中、チーム初安打を記録。並外れた打撃センスを発揮した。

 試合前にはフリー打撃に参加し、10スイング中1本の柵越え。仰天起用は朝に告げられたという。投手が打席に入る開幕以降を見据え、岡田監督が「バントさせようと思ったんや」といった意図を込めて起用。ただ西純の前に走者は出ず、打たせてみると野手顔負けの打撃を披露した。翌日の先発を考慮して1打席で交代となったが、昨季1本塁打をマークした虎の“二刀流”は、今季も健在だ。

 この日は、WBC日本代表の戦いに刺激を受けていた。先発した佐々木朗は4回3失点で降板したものの、球場に向かうバスの中で同級生の勇姿を見届け「胸を張ってほしい」とエールも忘れなかった。

 自身は阪神の先発ローテの一角として躍動が求められる立場。打撃面でも「できることはしたい」と意欲。世界で戦う球友に負けじと、投打で異彩を放つ。

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