阪神・近本のキャリアハイを予兆!? 本人「想定」外のシーズンイン

 12回、近本(手前右)のサヨナラ打にベンチを飛び出す森下(中央)ら(撮影・中田匡峻)
 12回、サヨナラ打を放ち、喜ぶ近本(右)=撮影・高部洋祐
 12回、近本はサヨナラ打を放ち手荒い祝福を受ける(撮影・山口登)
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 「阪神6-5DeNA」(1日、京セラドーム大阪)

 阪神・近本光司外野手(28)が、延長十二回2死満塁からサヨナラ打を放った。過去の開幕当初は調子が上がらないことが多かったが、今季は〝想定外〟の好発進。近本自身が抱いている春先に対する意識をデイリースポーツの担当記者が明かした。

  ◇  ◇

 スロースターターとして知られる阪神・近本だが、本人は序盤の“不調”について「想定しかしていない」と意に介さない。夏場以降の「チームが苦しい時期にどれだけ打てるか」が貢献だと信じている。

 まだ2試合を終えただけとはいえ、打率.429の“ロケットスタート”。近本自身も数字以上に打席内容に手応えを得ている。開幕戦第3打席の左飛、この日初回に放った左中間二塁打を例に挙げ「こういう打球も今年出るんだなって、珍しいと思っています」。

 恒例となっている沖永良部島での自主トレだが、今年は「野球の動き」を早くから取り入れ、シーズンでの「反応」を探りたいと語っていた。早くも新たな「反応」が現れたのか。近本は「良いか悪いかは分からないけどデータとして1カ月、見ていこうと思います」と慎重に語った。

 想定とは違ったシーズンインは、想定を超える数字が残る予兆なのかもしれない。(デイリースポーツ阪神担当・山本直弘)

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