阪神・岡田監督 悪夢払しょく「またよぎった(笑)」鬼門・マツダの追い上げ 「石井-浜地-湯浅」勝ちパターン見えた
「広島4-5阪神」(4日、マツダスタジアム)
阪神・岡田彰布監督がマツダの悪夢を払しょくした。「そら広島も3連敗できてるから本拠地の初戦で勝ついうかな」。試合終盤、カープ打線の追い上げを食らい、思わず1年前を思い返していたという。会見では終始苦笑いだ。
「だから、去年タクシーの中で何回聞いたか。勝ったと思ったら、延長なって追いつかれたとか。久しぶりに解説来た時、そんなんばっかりやったから。またよぎった(笑)。悪いのがよぎる」
昨年6月22日にデイリースポーツの評論で3年ぶりに広島を訪問。阪神が延長十回に勝ち越したところで勝利を確信した。意気揚々とタクシーに乗車したが、その裏に同点に追いつかれ、延長十一回にまさかのサヨナラ負け。指揮官にとっても忘れられない記憶になっている。
4連勝の夜に「新・勝利の方程式」の形も見えてきた。七回、1点差とされコールしたのは石井。そして八回は浜地を送り出した。「最初から(七回は)石井やった」とキャンプから失点ゼロ男の評価は急上昇。1失点した浜地についても「追い越されんかった」と責めはしない。開幕前には模索中だった勝ちパターンは「石井-浜地-湯浅」の3人が基本線となりそうだ。
前夜はナイター練習の後、コーチ陣を連れて広島市内のお気に入りの焼肉店へ。開幕からしびれる展開が続く中、日頃の労をねぎらった。3連勝の後でもあり、盛り上がった。
開幕4連勝は指揮を執った08年以来と聞くと「ああそう、まあ一つずつや」とサラリ。同じく08年以来の5連勝へ、勢いに乗って白星を積み重ねていく。