阪神・岡田監督が「そらそうよ」と言った勝ちパターン起用とは?キーは岩崎 大竹の好投&ノイジーの好守も絶賛

 6回、ベンチに戻った大竹(中央)に声を掛る岡田監督(右)=撮影・山口登
勝利を飾り、首脳陣と笑顔を見せる阪神・岡田彰布監督(中央)=甲子園(撮影・北村雅宏)
 2回、オスナの打球を好捕するノイジー(撮影・北村雅宏)
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 「阪神1-0ヤクルト」(8日、甲子園球場)

 阪神の大竹耕太郎投手が6回3安打無失点で現役ドラフト組では初勝利。左腕の快投で連敗を止めた岡田彰布監督は「現役ドラフトのアレやけど、キャンプから見ていけるかなというのはあった」とたたえた。

 さらに好守で流れを引き寄せたノイジーについては「守備固め行かしたら怒りよる」と明かした指揮官。勝ちパターンの起用については「そらそうよ」とベテランの岩崎をぶつける方針を語った。

 試合後の一問一答は次の通り。

 -しびれる試合でした。

 「そうですね。まあ、きのうのきょうなんでね。ああいう点の入り方というか、まあ、どうやろ。むこうもピッチャーいいしね。あと1点ね、入っていたら楽だったんだけど、しょうがないですね。打線の調子が悪いとね」

 -最後、湯浅は落ちついていた。

 「もう最後はね、そこまでつないで湯浅に託さないといけないと思っていたんで。何とかしてくれるとは思っていましたたけどね」

 -ストッパーは板についてきた。

 「そうですね、はい。開幕は四球3つ出したりはあったけどね。まあ、だいぶ落ち着いてね。そこまでいく(中継ぎの)ピッチャーがね。もうちょっとね。心配な面はありますけどね、はい」

 -石井はずっと安心感がある。

 「ほんと、キャンプの実戦からずっと0点に抑えて。まあ、ちょっと自信を持って投げているというか、マウンドの姿もね。たいぶ様になってきたんじゃないですか」

 -大竹が6回3安打、無四球で抑えたが。

 「ちょっと立ち上がりはあんまりよくなかったと思うんだけど、結構ストレートで押してたんでね。だから、まあ、どうなんですかね。本当の持ち味は緩急だと思うんだけど。まあ三回ぐらいから緩急を使って、ほんと、ナイスピッチングだったですね」

 -村上のバットを折るシーンもあった。

 「いやいや、やっぱりなんというか、無四球もそうだけど、コントロールですよね、やっぱり」

 -相手の予告先発が変更になった。

 「そうですね。本当、グラウンドに出る前くらいに連絡があったんだけど。まあまあちょっと知らなかったんですよね。タイガースにいてたというのもあって。ミーティングでは梅野に言わせたんだけどね、どんなピッチャーかというのをね。映像もそんなになかったしね。2月の浦添の映像はあったんだけど」

 -リクエストが大きかった。

 「いやいや、こっちから見るとヒットと思ったから。まあみんな『前に落ちている』と言っていたので」

 -監督から目視で見えていた。

 「いや、見えてるっていうか、打った瞬間、ヒットと思ったから。捕るとかじゃなしにね」

 -大山がきっちり犠飛。4番の仕事。

 「まあね、2点3点いければいいけど、昨日の今日だし、1点取ったけど、あんまり良い気持ちはしなかった、逆にね」

 -打線は1点。どう見ていたか。

 「うーん、ちょっとね…。ヤクルトのピッチャーは出てくるピッチャーはすごくボールが速くなっているというかね、ちょっとそういう意味ではこっちの打線よりもヤクルトの打線のスピードとか切れとかちょっとビックリしましたね」

 -森下、梅野、小幡をスタメンから外した。狙いは?

 「いやいや、まあ、1年間不動のメンバーでできないし、ちょうどね、おーん、雨中抜きでね、昨日はね、おーん、普通のゲームで負けたんで、そういう意味でも今日はだから、ホントはあそこ、ピーターズだったら森下だったんだけどね、右だったんで島田もいけたんでね、みんなもこれでスタメンとして開幕したし、おいおい調子とかもあるんでね、それは代えていこうとは思いますけどね」

 -ピーターズなら森下の予定だった。

 「ああそうです、はい」

 -結果的には休養という位置付け。

 「まあ休養というほど、そんな力ないと思うけどね、はっきり言うて、おーん。だからちょっとね、連敗したんでね、気分転換というか、長いシーズンね、そういう使い方になるかなと思いますね」

 -明日は才木だがまずは打線か。

 「そうね、だって(吉村には)神宮でも抑えられたし、浦添でも抑えられてるピッチャーだからね、いいピッチャーだけど、1点じゃなしに、2点3点取らないとね、いけないですね、明日はね」

 -ノイジーは守備もつなぎも存在感。

 「そうやなぁ、守備固めいかしたら、けっこう怒りよるねん。元気で九回までいける言うて、この間も広島の時もな、今日は足の具合がええとか言うて笑」

 -ノイジーの守備力。

 「いやいや、見ての通りやな、おーん。昨日の初回なんかでも、何やろな内野も経験してるからああいうプレーができるんやろな」

 -チャンスを得点につなげられて勝ちにつながっている。

 「勝ちってお前、1-0やで(笑)勝ちって言えるのかどうか分からへんけど」

 -坂本のリードは?

 「いやいや、うまくね。ちょうど大竹の時ってちょっと考えていたんだけど、このあいだは雨だったし、ちょうどそういう意味では昨日の負けが他の選手も上手く使えるようにな、負けが使えるようになったって言ったらおかしいけど、でもまあ、1年間通じて長いシーズン考えたら、そういう使い方もありかなとは思うけどね」

 -今日は八回に石井を起用したが。

 「そうやね、やから後ろは湯浅がいるから、昨日もねちょっと浜地、湯浅で行こう思ったけどその前でね、きょうはね、岩崎も久しぶりに持ち味というかね、低め低めにていねいに投げていたので。春先が悪いって、まあおれは今年からやけどちょっと春先はあまり良くないんで、どっちかというとどんどん投げさした方がええんかなと思うんやけどね、うん。でも開幕の時よりかはだいぶ良くはなってるよね、岩崎はね」

 -石井は八回で行く。

 「いやいや、八回というか七、八はわからないけど、まだあのクリーンアップは岩崎に行ってもらわないと」

 -彼の経験から。

 「そらそうよ」

 -先発の大竹は緩急つけたり、内角ストレートに。

 「やっぱり、コントロールがいいからいけるんやろうな、おーん。甘くならないというかな、コントロールミスしない、ねえ、おーん」

 -雨で流れたが、広島でも絶好調だったと。そのままいけた感じか?

 「そうやな、おーん。今日ブルペンなんか試合前はえらい、軽く投げとったらしいな。なんでかなと思ったけど、もうそのぐらいの方がええんちゃうか言うとった」

 -現役ドラフトで指名した選手が、きっちりキャンプから評価して活躍されるってのはどうですかね。

 「いやいや、それは嬉しいよ、だから、おーん。そんな初めての試みだしな、あれもな、うん」

 -監督にとって、久しぶりの甲子園での公式戦勝利に。格別な思いも。

 「まあ、そうでもないよ。まあ、まだまだ、ここで70試合ぐらいせなあかんのやで。70試合ていうかな、60くらいねえ」

 -こういう接戦を取るのは、気持ち的にもいいもの。

 「いや、気持ちよおない。そんな、ええことはないよ、うん、うん。そら、体に悪い方や」

 -開幕から結構、ベンチでも笑顔が。

 「いやいや、それはあれや、表情と心は違うよ、そら。そんな、勝ってんのに渋い顔もできへんしな」

 -2軍では伊藤将が投げた。

 「おう、聞いた聞いた。なんか、3失点しとったみたいやな。まあ、まだもう1回ぐらい投げてからやで、うん。まあ、岩貞の方がな、早いかもわからんけどな、おーん。その辺はおいおいな、また。だから岩貞もまた、ブルペンに入るから、そういう意味でも、あんまきちっとまだな、決められへんっていうのもあるよ。まあ、別にこれかめへんよ。まだ1カードね、全部当たるぐらいまではね、そういうので、おーん。やっていけると思うよ、それはね」

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