騒然となった阪神・岡田采配 なぜ交代?評論家は「正解だと思う」その理由は2つ「奪三振がなくなっていた」村上7回完全投球

 7回、巨人・丸の左飛(撮影・堀内翔)
 8回、投手交代を告げる岡田(撮影・堀内翔)
 10回、生還した木浪を迎える村上(撮影・堀内翔)
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 「巨人1-2阪神」(12日、東京ドーム)

 阪神が勝利したが、岡田監督の采配にファンが騒然となった。

 7回完全投球を続けていた村上に、八回の攻撃で代打。村上はプロ未勝利とはいえ、大記録への期待が高まっていただけに、左翼席からは「えーーーー」の声も響いた。

 結果的に直後の八回、代わった石井が先頭岡本和に初球を捉えられ、まさかの同点ソロ被弾。岡田監督も苦笑いを浮かべた。

 この岡田采配をどう見たか。デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「俺は正解だと思った」と即答した。理由については「回を追うごとに三振がなくなり、球威も落ちてきていた。(七回1死の)丸の打球(左飛)も紙一重だった」という。

 村上は二回に岡本和から148キロ直球で三振に斬るなど、四回まで5奪三振。だが、五回以降の3イニングは奪三振がなかった。巨人ベンチも「五回くらいからバテだしていた」(大久保打撃チーフコーチ)と見ていたという。七回、完全試合の状況で交代となり「もう捕まえられるってところも感じていた」とも語った。

 この采配を巡り、ネットでは否定的な意見が目立つ。「何で?」、「村上可哀想」、「一本打たれるまで見たかった」などの声が上がっていたが、関本氏は村上のコンディション面にも言及。右肘を手術した経験などもあることから、「あと打者6人とはいえ、球数は84球。いけるところまでいって安打を打たれたら、という考えもあるかもしれないが、村上の将来を考えたことが一番だろう。先の、先まで考えていたと思う」と語った。

 試合は延長十回に阪神が勝ち越し、接戦を制した。岡田監督は「勝ったから良かったようなものの、頭の片隅には完全試合行けたんじゃないかと…」と笑いながらも、「(交代は)いや全然悩まんかった(笑)」と、うなずいた。

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