村上の交代は「全然迷わなかった」 岡田監督試合後の一問一答
「巨人1-2阪神」(12日、東京ドーム)
阪神が1-1の同点で迎えた延長十回に、近本の適時打で勝ち越し。最後は湯浅が締めて勝利を飾った。
先発した村上頌樹投手が7回を無安打無失点、無四球と、巨人打線に一人の走者も出さず、パーフェクト投球を続けていた中、八回の打席で代打を送られる岡田監督非情の采配。交代が告げられた瞬間には敵地ドームには、驚きの悲鳴とブーイングが響いた。残念ながら村上はプロ3年目での初勝利はならなかったが、同じ淡路島出身の先輩・近本の一打でチームは巨人戦今季初勝利を決めた。
試合後の岡田監督の一問一答は以下の通り。
(テレビインタビュー)
-いろんなことがあったが今の心境は
「いやいや、心境はまあ、勝ったからね、よかったようなものの、ねえ。頭のなかでずうっとね、完全試合いけたんかなあっていうね。それは残ってますね。ちょっとね、片隅にね」
-先発村上は7回パーフェクト
「そう、まあ6回も考えたんだけどね、七回ね、打順とかがまわってくるあれで、後ろも投げてなかったんでね。まあ、ねえ。まあ初めてやったんでね、完全試合の、そういう継投っていうのはね。でも、あそこまで投げたらね、ほんと合格点で、あとはまあ、ね。後ろの、勝ちパターンのピッチャーでね。だから、みんなで完全試合ゆうのも頭をよぎったんでね。まあ、あの1球はもったいなかったけどね」
-村上のプロ初勝利もかかっていた。球の評価は
「もう、キャンプからね、長いイニングいけるね。去年まではね、ずっと先発やってたんで。ファームのほうでね。いろんな話をキャッチャーから聞いても、ストレートがね、数キロ速くなったって、去年よりもね。速くなってるいうのはずっとわかっていたんで。まあ、ね、どうだろう。チャンスで、雨とかでね、雨とか、伊藤のあれで、チャンス回ってきて、これは当然ね、もう次もそういう形でね、先発やらさないといけないですね、はい」
-あとを託した石井投手、あの1発が、というところでした
「まあ入りね、入り…難しいかわからないけどね。まあ、なんかちょっとブルペンでね、変化球はちょっとうわずってた言うんでね、もうなんか行ったみたいだけど。まあ ね、こういう局面というかね、うん、ゲームの流れ的にはね、本当1発ね…。ま、この球場もそうだけど、そういうのは注意しないといけないんだけどね。次のいい教訓にね。うん、石井もそれは、今年初めて、そういう競ったゲームっていうかね。経験してるんで、ま、次はね、失敗のないようにしてくれたらいいと思いますね」
-打撃の方では、中軸ノイジーに一発が出ましたね
「あー、本当に1発だけだもんね。まあでもね、ずっとこういう展開が続いてるけど、どっかでやっぱり吹っ切らないとね、おーん。なかなかね、このままではいかないんで、やっぱりどっかでこう、爆発してほしい気はあるんだけどね。それは明日期待しますよ」
-延長に入ってからは、先頭の木浪がフォアボールを追い込まれてから、もぎ取った形になりましたが、それはいかがでしたか
「いやいや、もうね、いあ、当然1点勝負で、まあ先攻なんでね、もうなんていうか、とにかく先っていうかね、うん、まあフォアボールでもね、やっぱりもうヒットと同じなんで、先頭出たのが大きかったですね」
-そして、最後近本が決めてくれましたが、あの場面というのはどうだったでしょうか
「いやいや、もうあのーね、ま、サードまで行けたんでね、バントも含めて、うんま、近本はもうなんかね、なんとかしてくれるとは思ってましたけど」
-さて、岡田監督にとっては、2008年以来のこの伝統の1戦、ジャイアンツ戦の勝利ということになりましたが、そこについてはいかがでしょうか
「いやいや、それはもう全然気にしてないですね。あー、まあ今年ね、うん、ま昨日は最初のゲームで、うん、まあああいうね、ちょっと負け方があったんで、まあ今日はなんとかね、あの勝ちたかったんで、まあね、この五分になってよかったと思いますね」
-さあ、明日はカード勝ち越しをかけて先発西純投手ですが、どのようなゲームを期待しますか
「いやいや、前回ちょっと悪かったんでねま、ちょっと雨の影響もね。あの、あったんですけどね、ま、明日はねもうぜひいいピッチングね、してほしいと思いますね」
(ペン囲み)
-村上の継投は悩んだか
「いや全然悩まんかった(笑)それは悩まんかった、おーん」
-空振りが取れなくなっていたから
「ちょっとね、六回くらいもちょっと考え…ボール、そらね、初先発でね、最初からね、ローテの谷間っていうかね、そういうチャンスが回ってきたわけだから、当然最初からどんどん飛ばしていくというか、でもまあ、調子がいいというのはずっとね、聞いてたんで、まあ、あんなピッチングするとは思わんかった、逆にね(笑)だからね、四回五回ね、フォアボールも出してないしなというのはあったけど、七回、先頭(打者)だったんだけど、あそこ左も用意しとったから、おーん、2、3(番)と左が並ぶところでね、おーん。とにかくあそこまで投げてくれたらいうのはあった。後ろで、そら完全試合いうのはあったけど、3人で完全試合という方をね、優先したんや(笑)」
-あと村上に勝ち星がついていれば
「そうよね、まあでも、これは(村上に)勝ち星というより勝ち星よ、おーん。チームの中では勝ち星ついてるよ」
-最後勝ち切ったっていうところ
「そうよね、やっぱり大きいよな。ヤクルトの時と同じような展開になってな。結局ね、どっちも点取れんっていうかな。うん」
-勝ち切ったの大きいが先ほども言われたように打線がもっとというところ
「いや、それはもうなあ、もう1週間言うてるで。1週間言うてる」
-しっかり断ち切ってくれた。湯浅の存在っていうのも大きかった
「いやいや、まあ、追い越さんかったらな、まだ投げてなかったと思うけど、追い越して1点でもな追い越して湯浅行くがあれでな。いやまあ湯浅は先頭ちょっとヒット出たけど、まあ0点には抑えてくれるっていうかな。そういう信頼はある。湯浅に関してはね」
-佐藤輝もヒット1本打ってましたけど
「うん、1本だけやろ」
-佐藤輝があそこで、チャンスで打ってれば楽に
「あー9回か。まーそんなん言うてもしゃあない」
-今日は村上くんの好投が勝利に結びついたっていうのは、チーム一丸の大きい勝利だったと思うが
「いやいや、大きい大きい。それはもう全然大きいよ、勝ちは誰になったん?。今日は岩﨑か?チームの勝ち星は村上でええやろさ。当然やんそんなんな当たり前やん」
-坂本がすごく村上の良さを引き出してたかなと
「うん、もうブルペンからね、もう発揮しとったからね。もうそら梅野にしても坂本にしても、村上が1番調子いいですって言うとった。だから安心して、リードしたんちゃう?」
ー今後もローテで使える投手の目処がついたのが大きい
「そうやなあ。それは使わんとなあ。当たり前やん、そんなの。あんなピッチングして、使えへんことはないわ。明日の西純のほうが心配や。こないだのブルペンでもな、昨日のブルペンでも」
-こういう7回まで完全試合は初めて
「初めてやわ」
-長年
「ないないないない」
-どういう感じ
「どういう感じもくそも1-0で勝ってるわと思っとった。そんなのお前。そんなん意識してないけど、お前なあ。あと2点ぐらいあったらな。行かしたかもわからん。3-0やったら。あとな。3-0やったら。たぶんもうな、ここはホームランとかあるから、ヒット打たれるかな。1点なんや…」
-球数のメド
「6回いってくれたらいいと思ってた。はっきり言うて。おーん。だからもうきょうは村上、富田でいこかなと思ってたからな。7、8回ぐらいまで。佐々木朗希やったら投げさせとったけどな。1-0でもな。投げさすやろ。村上じゃ3-0じゃないと投げさせられない。そのへんは違うところ」