4割超え阪神・木浪 打率極めるために手にした強み スイング動作簡素化-わずかなロス排除
阪神・木浪聖也内野手(28)が打撃でアピールし、出場機会のチャンスをたぐり寄せている。打席数こそ少ないものの、出場9試合で打率4割台をキープ。昨秋から取り組み始めた新打法を貫き続けたことで、新たなストロングポイントを手に入れた。(データは共同通信デジタル)
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いかに打率を残すことができるか-。木浪はその数字を追いかけることに決めた。
昨秋から打撃改革に着手。肩にバットを置き、すり足でタイミングを取る。体の上下動のブレはなく、よりボールにミートすることに重きを置いた打撃フォームに変更した。昨季はバットを立ててヘッドを揺らし、足を上げてタイミングを取るフォームだった。
着目したのはバットを立てて構えた時に生まれる“予備動作”。バットを立てた状態からテイクバックでバットを引くと、トップの位置が決まるまでにわずかなロスが生まれていた。バットを立てても寝かせても、肩口から振り出すことに変わりはない。「最初からそこ(振り出す位置)に置いておけばいい」と動きを簡素化した。
バットを立てる、寝かせるには当然それぞれにメリット、デメリットがある。「立てていたときは二塁打とか長打は出やすかった」。しかし、打率を追い求めたことで長打力が落ちた。「バットを立てようと思った時もあった」と揺らいだ時期もあったが、“欲”を捨てて打率を極めることに徹した。
開幕遊撃は小幡に譲ったものの、直近は7試合連続で遊撃スタメン出場。21打数9安打、打率・429と結果を残している。打撃改革の効果が顕著に表れたのは、内角直球への対応力。9安打中、5安打が真ん中から内角への直球を捉えたもの。14日・DeNA戦(横浜)の九回1死では、森原の内角高め151キロ直球を左前打。インサイドアウトのスイングでヒットゾーンに飛ばした。
16日に岡田監督は「(スタメンは)外されへんやんか、あんだけ打ったら」と話した。打てば打つほどチャンスは増える。打を武器に正遊撃手の座を確固たるものにする。(デイリースポーツ阪神担当・北村孝紀)
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