阪神・西勇輝の登場曲「Always」歌う光永亮太「でっかい夢追いかけて」 人気歌手と右腕の交流
「阪神2-1広島」(18日、甲子園球場)
阪神・西勇輝投手(32)が9回1失点、128球の熱投で今季初勝利をマークした。自身が登場曲に使用している楽曲の人気アーティストと右腕の交流を担当記者が明かす。
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願いは誰でも、ひとつはかなうよ-。西勇がオリックス時代の2016年から登場曲に使用している、シンガー・ソングライター光永亮太が歌う「Always」のワンフレーズだ。03年放送のフジテレビ系月9ドラマ主題歌だったが、西勇は「リズムがいいですよね。ドラマで流れてたのも聞いてましたし、久しぶりに聞いた時にいいなと思って」と選曲理由を明かす。
光永からSNSを通じて楽曲使用のお礼を西勇に伝えたことをきっかけに、数年前からメッセージのやりとりは重ねていたが、コロナ禍で直接会うことはなかった。東京拠点の光永が大阪でラジオレギュラーを持ったこともあり、昨年12月に初めて対面。西勇の野球に対する真摯(しんし)な思いに、光永は感銘を受けたという。
「チーム最年長になったという自覚を、西さんご本人はすごく持ってるみたいで。並々ならぬ決意というか、責任感を感じました。いろんなモノを背負ってるというのは、立場が人を作るじゃないですが、『すごいな』のひと言です」
作詞を手がけた「Always」については、冒頭の歌詞を引き合いに、「ラブストーリーの背景ももちろんありますが、書いた当時、挫折した人にも届くような曲にしたくて」と説明。「何度転んでも立ち上がるみたいに、西さんの背中を押せてるのかな」と歌の力でのバックアップを信じている。
「野球界ではベテランの域に入ってきてると思いますが、タイトルを獲ってもらいたいですね。最多勝なのか、最優秀防御率なのか、沢村賞なのか。それくらいでっかい夢を追いかけてほしい」。光永の願いが結実したとき、西勇の願いである“アレ”にチームはグッと近づくはずだ。(デイリースポーツ阪神担当・丸尾 匠)