【佐藤義則氏の眼】持ち味発揮した阪神・西勇輝 「最後までしっかりと攻め抜いた投球は見事」

 「阪神2-1広島」(18日、甲子園球場)

 阪神・西勇輝投手(32)が9回1失点で今季初白星をあげた。逆転サヨナラ勝利を呼び込む128球の熱投。デイリースポーツ評論家・佐藤義則氏(68)も「持ち味を存分に発揮した投球」と手放しで称賛した。

  ◇  ◇

 中野の逆転サヨナラ打を呼んだのは、西勇の好投に尽きる。

 持ち味を存分に発揮した投球だった。ツーシームはバットの軌道からうまく落として空振りが取れていたし、どの球も打者の手元で微妙に動かしてバットの芯を外していた。シュート、スライダーと左右の揺さぶりもかけながら丁寧にアウトを重ねていった。

 九回2死三塁でマクブルームに許した先制打は、カウント2-2から投じた変化球が抜けたところを左翼線に運ばれたものだが、これが唯一の失投。それまでは完璧だった。1点は失ったが、続く西川にはスライダーを内角へ2球続けて見逃し三振。近年は左打者の膝元にスライダーを投げる右投手はほとんど見かけなくなった。最後までしっかりと攻め抜いた投球は見事だった。

 128球の完投が報われた西勇にとっても、連敗を止めたチームにとっても大きな1勝となった。3連勝と勢いのある広島相手にサヨナラ勝ち。この勝利を再び乗っていくきっかけにしたい。

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