阪神・ミエセス 貧打虎の起爆剤に!28日にも1軍昇格へ 岡田監督「あのパワー」期待

 試合前、左翼のポジションでシートノックに臨むミエセス(撮影・北村雅宏)
 ウオーミングアップするミエセス(撮影・北村雅宏)
 ウオーミングアップするミエセス(撮影・北村雅宏)
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 「阪神(降雨中止)巨人」(25日、甲子園球場)

 阪神は25日、巨人戦(甲子園)が雨天中止となり、甲子園室内練習場で調整した。岡田彰布監督(65)は低迷が続く打線の起爆剤として、早ければ28日・ヤクルト戦(神宮)からヨハン・ミエセス外野手(27)を1軍に昇格させる可能性を示唆した。助っ人は身内の不幸のため、9日にドミニカ共和国へ帰国。26日のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)で実戦復帰する予定だ。

 帰ってきたドミニカンが貧打に悩むチームの救世主となるかもしれない。一発長打の魅力を秘める助っ人は起爆剤にうってつけ。巨人戦が雨天中止決定後、1軍昇格候補を問われた岡田監督はニカッと笑い、明るい話題を提供した。

 「これからのこと考えて、可能性あるとしたらミエちゃん(ミエセス)やろなあ。あのパワーというか交流戦なったらDHもあるし、不幸がなかったら上げとったかも分からん。一回、1軍でな」

 ミエセスが「6番・右翼」に急浮上だ。開幕2軍スタートとなった助っ人は、身内の不幸で9日にドミニカ共和国へ帰国。20日に2軍本隊に合流した際は「つらい出来事ではあった。グラウンドでは自分の事に集中したい」と決意を新たにしていた。26日のウエスタン・広島戦で実戦復帰し、DHで2打席に立つ予定。状態やチーム状況次第では早ければ28日・ヤクルト戦(神宮)から1軍昇格する可能性もありそうだ。

 チームは得点力不足が課題だ。前カードの中日3連戦は計4得点。「そら(打線を)変えなあかん、打つもんを探さなあかん」。岡田監督は23日の試合後に打線のテコ入れを示唆していた。さらに、このタイミングでミエセスの名前を挙げたところに岡田監督らしい親心が見え隠れする。

 「ちょっとまだ落ちこんでるらしいから。そらしゃあない。何とか1軍に上げて、元気になってくれたらいいけどなあ」。帰国直前の8日のウエスタン・オリックス戦で3安打したミエセスは、岡田監督が評価していると聞き、大喜びしていたという。そんな話を聞いていただけに、1軍に呼んで勇気づけたい気持ちがあるようだ。

 この日は朝から雨が降り続き、今季3度目の雨天中止となった。今季初の甲子園での伝統の一戦は水を差された形だが、岡田監督は歓迎ムードだ。「まあまあ、夜寒い言うし。そういう方が心配するわ。ケガしたりなあ。どっちみちやるんやから、ええ天気でやりたいわ、のお」。昨季は甲子園での雨天中止翌日の試合は2勝1分けの好相性だ。ヤクルトが敗れ、単独2位となった。恵みの雨として、一気に上昇を狙う。

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