阪神 劇的、逆転サヨナラ勝ち 木浪が値千金の一打 最大6点差をはね返しての勝利 今季3度目のサヨナラ勝ち

 9回、サヨナラ打を放った木浪(撮影・中田匡峻)
 9回、マルティネス(右)からサヨナラ打を放った木浪(撮影・中田匡峻)
 9回、木浪はサヨナラ打を放ち佐藤輝らに祝福される(撮影・山口登)
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 「阪神8-7中日」(3日、甲子園球場)

 阪神が最大6点差をはね返して、4月18日の広島戦以来、今季3度目のサヨナラ勝ち。6点差を追いついて勝つのは今季初で、昨年6月3日・日本ハム戦(甲子園)で1-7から9-7で勝って以来だ。

 1点を勝ち越された九回、先頭・大山が二塁打を放ち、続く佐藤輝の二ゴロが失策を誘い同点。さらに代打・原口の左前打に相手のミスが絡むなどして無死満塁と攻め、木浪が右前へプロ初となるサヨナラ打を放った。

 先発の西勇は二回につかまり、打者一巡の猛攻を浴びて2回8安打6失点でKOされた。初回は順調に立ち上がったが、2死一、二塁から、8番・木下に左翼へ2点二塁打を浴び先制を許した。さらには投手の涌井に中前適時打を浴び、さらには大島、細川に連続適時打を浴び一挙6失点。超満員のスタンドから悲鳴も漏れた。

 しかし、ここから打線が怒濤(どとう)の追い上げを見せる。その裏、2死満塁から近本が左前に2点適時打。これでセ・リーグトップの16打点目となった。これが反撃ののろしとなった。五回にはノイジーの三ゴロの間に1点を挙げ、その後、佐藤輝が2試合連続適時打となる一打を右翼に放った。

 さらには六回。この回から登板した砂田が木浪に四球を与え、勝野にスイッチ。1死を奪った後、近本、中野に連続四球で満塁のチャンスとなった。

 ノイジーが凡退し、2死満塁と状況が変わったが、4番・大山が魅せた。勝野が2球目に投じたスライダーを左前に運ぶ2点適時打をマーク。超満員の甲子園がお祭り騒ぎだ。打った大山は「みんなで追い上げてきて、ここで1本出せば!というチャンスの打席でしたし、なんとかしたいという思いでした」と打席を振り返った。

 中継ぎ陣も三回以降、富田、ビーズリー、石井、岩貞が無失点でつなぎ勝利へと結びつけた。九回、K・ケラーが勝ち越し点を許したが、中日の絶対守護神・マルティネスから驚異の粘りを見せて土俵際でうっちゃった。

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