阪神・木浪 娘に“虎戦士の父”の姿伝える 「引退について考え」思い浮かんだ答え
「阪神8-7中日」(3日、甲子園球場)
阪神は九回無死満塁から、木浪聖也内野手(28)の右前打でサヨナラ勝ちした。好調が続く恐怖の8番打者のモチベーションは、愛する家族の存在。グラウンドでは見せない〝パパの素顔〟を担当記者が紹介する。
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ウオーターシャワーに彩られた背番号0の姿は、愛娘の目にも届いたはずだ。「最近は引退のことについても考えるようになってきた」と木浪。社会人卒入団で今年、プロ5年目。28歳と中堅の年齢にさしかかり、プロ野球人生の“エンディング”をイメージするようになったという。
プロ野球選手としてのゴールは-。そう考えたときに頭に思い浮かんだのが娘の姿だった。今はやっと物心がつき始めた。「テレビで背番号0を見てパパと認識しているみたい」と、画面越しに虎戦士の顔を持つ父の姿を伝えている。
「パパがプロ野球選手と認識してくれるまではやりたい」-。家族の応援が最大のモチベーション。パパは娘のために、これからも聖地を沸かし続ける。(デイリースポーツ阪神担当・北村孝紀)