阪神・西純 母の日星も2軍降格濃厚 5回11安打4失点「改善のしようがある」
「阪神15-7DeNA」(14日、甲子園球場)
グラブにつけたピンクのリボンを揺らし、腕を振った。母の日に、阪神・西純矢投手(21)が約1カ月ぶりの白星だ。
「勝ったというよりも、勝たせてもらった感じが強いですけど、少しほっとします」
4月20日・広島戦(甲子園)以来となる1軍登板だったが、苦しんだ。3-1の三回無死一塁では、宮崎に同点2ランを献上。続く牧にも初球の150キロ直球を左中間席へ運ばれて勝ち越しを許し、初回に得た3点の援護を手放してしまった。
それでも、「打」でチームに貢献した。1点を追う四回1死二塁の打席では、狙っていたという平良のスライダーを捉えて今季初安打を放ち、好機拡大。打線の爆発を呼んで再びリードを奪った。
四、五回はピンチを背負いながらも無失点。本塁打を含む計5本の長打を浴びて、5回11安打4失点と苦しんだが、4月13日・巨人戦(東京ド)以来となる2勝目を挙げた。
ただ、岡田監督は「ファームで待ってるピッチャーおるんやけどな」と言及。西純は再度、2軍調整となることが濃厚となった。「自滅での失点ではなかったので、改善のしようがあるのかなと」と右腕。欠かせぬ戦力となるべく、再び状態を上げる。