阪神・佐藤輝は「三冠王に近い数字が残ってくる」 高木豊氏が現在の打撃を解説 「駒みたいにクルンと回れてる」
元DeNAヘッドコーチの高木豊氏が15日、自身のユーチューブ「TAKAGI YUTAKA」を更新し、14日のDeNA戦で3ラン&満塁弾と自身最多の1試合7打点をマークした阪神・佐藤輝明内野手について語った。
12日からのDeNA3連戦で12打数5安打の打率・417、3本塁打、9打点と右肩上がりの軌道に乗った感じが見受けられる佐藤。高木氏はまず12日の初戦で今永の低めの球をバックスクリーンに運んだ一撃について「パワーだな」としつつも、「何でも追いかけなくなった」と3年目になり、選球眼が年々良くなっていることを好調の理由に挙げた。
高木氏は佐藤輝が好調時の打撃について身ぶり手ぶりを交えながら、「自分が樽の中にいて、駒みたいにクルンと回れてる時がいい。いい時は(投手方向に体が)動かないんだよ」と解説し、不調時には打ちたい気持ちが強くなりすぎて、体が投手方向に突っ込んでしまう傾向があると指摘した。
高木氏は続けて「体が上下動する幅を小さくして、下(低め)のボールを追っかけることをなくした時には、それはもう三冠王に近いような数字が残ってくる感じがする」と分析し、安定して高い数字を残すためには「打ちたい打ちたいにならないこと。相手は(痛打されることを)避けて投げてくるわけだから、それを追っかけない。相手が怖がってるんだから、待つこと(が大事)」だとし、相手との勝負において、精神的に優位な状態で打席に立つことが重要だと語っていた。