【井川慶氏の眼】阪神好調の要因はノイジー 3番でつながれると投手はかなり厳しい
「中日1-3阪神」(17日、バンテリンドーム)
阪神は6連勝となったが、好調の要因がこの日の勝利から見えた。全体的に投手陣が安定している中、この日の西勇は制球も良く、彼本来の投球でゲームを作った。この投手陣の粘りに、今は打線が応えられている。ミスにつけ込む攻撃だけでなく、投手目線で言うと好調のノイジーがポイントだと感じる。
仮に今の阪神打線と対戦するのであれば、近本、中野の2人が好調なので、どちらか1人が出た上で大山、佐藤輝でかえしていく打線だと考える。だから3番を打つノイジーを、いかにつぶせるかというところで、そこでつながれると投手としてはかなり厳しい。
打線の状態が良ければ、投手としてもゲームを作れば勝ちが付くチャンスも高まる。先に点を取られたとしても、最少失点でしのいでいくことで、逆転勝利にもつながる。これは気持ちの上でも非常に大きい。投打がかみ合っており、ノイジーが打っている間は勝っていけるだろうと思わせるだけの強さが、今の阪神にはある。