阪神・岡田監督“今年一番の快笑” 森下起用ズバリ「明日気分よく行けるし、一番大きいのは才木やで」
「阪神1-0広島」(20日、甲子園球場)
森下の打球が左前へ抜けた瞬間、阪神・岡田彰布監督(65)の笑みがはじけた。虎にとっては1勝以上の価値ある1勝だ。試合後の会見では今年一番と言っていいほど、指揮官は上機嫌だった。
「昨日も今日もどっちが勝ってもおかしくない展開で1勝1敗やけど。昨日負けたんだから、今日の勝ちはすごく大きいと思うよ」
前日1軍昇格させた森下の先発起用がハマった。日頃から2軍戦は欠かさず視聴しており、4月27日の“森下対決”もチェック。スタメンはいつ決めたのかと聞かれると「どっちの森下?分かれへんやろ、森下て(笑)」とつっこみ「2戦目が広島の森下やからや」とドヤ顔を浮かべた。
「鳴尾(浜)で広島の森下からヒットも打ってるし。2軍でも対戦経験があるわけやから」
前夜はクリーンアップそろい踏みの一発が飛び出しながら先発・青柳の大乱調が響いて連勝ストップ。試合後は「もうええわ、青柳の話は。普通は勝たなあかんゲームや」と怒りをにじませていた。
一夜明け、将に笑顔が戻った。先発・大竹は7回無失点、球数99球ながらスパッと代えて継投リレーに。岩貞、岩崎を惜しげもなくつぎ込み、勝機を引き寄せた。「森下も明日気分よく行けるし、一番大きいのは(21日先発の)才木やで」。4月30日以来、久々に先発する右腕へのプレッシャーも軽減できて指揮官は満足顔だ。岡田采配には親心もたっぷり。再び快進撃が始まりそうな予感だ。