神撃の岡田阪神 メイ采配で直近10戦9勝1敗 交流戦まで6試合「いい形で迎えたい」
「阪神4-1広島」(21日、甲子園球場)
阪神の指揮官の勝利への飽くなき欲求が、連日の接戦を制する原動力になった。2-1の八回、2死二、三塁から梅野の適時打で2点を追加し、勝利を決定付けた。二走・佐藤輝が際どいタイミングで生還すると、岡田彰布監督はベンチで両手を広げて「セーフ」とアピール。「大きかったですね、2点」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。
7連勝後、1敗を挟んで2連勝。直近10試合で9勝1敗と驚異的な勝率で5月を12勝4敗とし、勝率5割以上を確定させた。
20日の劇的サヨナラ勝利の直後は、久々の登板を控えた才木の精神的負担を減らす狙いもあってか「別に負けてもいいんやけどな、明日」と笑っていた。報道陣から前日の発言に触れられると「いやいや、負けたらアカンよ。心の中(の声)よ」と即座に撤回。いつ何時も白星を追い求める姿勢を鮮明にした。
不調にあえいでいた梅野、才木に光明が差し込む1勝だった。梅野に対しては「地道に言うかな、腐らずにな、いつかは調子が上がってくるとか、そういうことを考えて長いシーズンやらないとね。ほんなら、いい結果が出る」と温かな眼差(まなざ)しでねぎらった。
交流戦まで残り6試合となった。「まず区切りということで、ピッチャーもバッターもね、いい形で交流戦を迎えたい」。節目へのラストスパートに入った。