阪神・岡田監督 桐敷への信頼と親心で采配ズバリ 今季最多貯金15も「こんなうまいこといくことは、これから先ない」

 「阪神2-1巨人」(26日、甲子園球場)

 阪神・岡田監督の采配がこの夜もさえ渡った。1点を追う六回、先頭の木浪が右前打で出塁し、打順が投手・桐敷に巡った。代打も考えられた場面だったが、指揮官は「いやいや全然、八回までいかすつもりやったから」と左腕の続投を選択し、打席に送り出した。

 球数が「100いっても大丈夫だから」という厚い信頼と「投げないと(桐敷に)勝ち星がつかないから」という温かな親心だった。打席は犠打失敗に終わったが、桐敷が七回を三者凡退で切り抜けると、直後にチームは逆転に成功し、背番号47に初星が贈られた。

 1点を先行していた七回に好投の横川を降ろし、鈴木康を登板させた“動”の原監督とは対照的な“静”のタクトだった。

 7連勝の後、1敗を挟んで6連勝とし、5月16勝目を飾った。残り4試合を全勝すれば、月間20勝の球団新記録に到達する。貯金は今季最多15で2位・DeNAとのゲーム差は5に開き、独走の様相を呈しつつある。

 それでも虎将は「こんなうまいこといくことは、これから先ないと思う」と謙虚に構える。08年は貯金23でシーズンを終えたが、最大13ゲーム差をつけた巨人に歴史的な逆転優勝を許した。「そらまだまだやろ。(貯金)23でも勝てんかったやんけ」。苦い過去を戒めとして、目の前の1勝を積み重ねていく。

 ◆5月残り全勝で球団記録更新 この日の勝利で今季5月16勝。球団の月間最多勝利数は1964年8月と68年8月に記録した19勝で、今月残り4戦全勝なら20勝となり更新となる。

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