阪神・湯浅 ただいま0封!43日ぶり1軍登板 ピンチ招くも岡本和を中飛「いいボールが投げられた」

 「阪神2-1巨人」(26日、甲子園球場)

 背番号65が甲子園のマウンドに帰ってきた。「ピッチャー・湯浅」のコールに、聖地が大きく揺れる。右手を天に突き上げてから投球に入り、懸命に腕を振る。43日ぶりの1軍復帰登板。復活の無失点投球で沸かせた。

 1点リードの八回から登板。先頭の代打、梶谷を151キロ高め直球で空振り三振に抑えると、続く吉川は1球で三ゴロ。ただ、坂本には四球、次打者・秋広には右前打を許し、ピンチを拡大させてしまう。

 心境的には「キリ~、キリゴメン」と、7回1失点でプロ初勝利の権利を得た同い年の桐敷への思いがあったという。ここで切り抜けるのが湯浅の強さだ。1ストライクから岡本和に151キロ直球を投じて中飛に。「自分の中でもいいボールが投げられた」と納得の1球でねじ伏せた。

 右前腕の張りで4月中旬に戦線離脱。リハビリ中、岩崎や中野ら先輩がメディアを通して、湯浅不在の分をカバーするという意の発言をしてくれていた。「名前を挙げてもらえて、本当にうれしい。次、戻った時に自分が足を引っ張らないようにしたい」。覚悟を胸に、着実に戦線復帰を目指してきた。

 1月に「チーム梅野」で自主トレを行った仲間の桐敷の1勝目に貢献。報道陣から快眠できそうか?と問われると「まあ、簡単に!!おやすみなさい」。屈託のない笑みを浮かべ、球場を後にした。

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