“投げたいときに投げる”阪神・大竹が実践する独自の調整法
「阪神3-2巨人」(27日、甲子園球場)
涙のG倒!阪神の先発・大竹耕太郎投手(27)が七回に代打を送られた後、近本の先制適時打が飛び出すと、感動でうれし泣きした。7回無失点の好投が報われ、両リーグトップの6勝目。チームは今季最長タイの7連勝で、両リーグ最速で30勝に到達した。
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先発投手は一般的に登板2日前に投球練習を行う。しかし、大竹は登板3日前や前日でもピッチングをすることがある。その意図とは-。
「意識しているのは、いつ投げてもいいってことですかね」
ソフトバンク在籍時の21年までは、他の先発投手と同じように登板2日前にブルペンに入っていた。先発日までのサイクルとして「入らなきゃ」と周囲に合わせるように、投球練習へ向かっていた。
ただ、昨季からそのスタイルを崩した。理由について「こういう(決まった)ことをしないと試合に向かっていけないという意識を消している感じ」と説明。周囲に流されず、投げたいタイミングで投げる。独自の調整で心にも余裕が生まれている。(デイリースポーツ阪神担当・関谷文哉)