岡田阪神 55年ぶり“快神”撃 アレよアレよ月間最多タイ19勝 先制すれば無敵14連笑
「西武1-3阪神」(30日、ベルーナドーム)
ベルーナドーム名物の長~い階段を上りきった阪神・岡田彰布監督はヘトヘトだった。「ああ、しんどぉ、暑う、汗かくな」。息を切らしながらも交流戦白星発進に顔はほころぶ。先制試合は14連勝。球団では1968年以来、55年ぶりとなる月間最多19勝の達成だ。
「村上は1点取られたけど、3点あれば、何とか逃げ切れるみたいな感じは持っていたけどな。湯浅1人でいけたわけやから」
指揮官がベンチを出たのは九回、2番手・湯浅を告げた時だけ。球審・木内からは「初めてですね」と声をかけられたという。九回先頭・前川が出塁した場合に備えて代走を準備していたが、島田を先発起用したため、代打、代走に加えて、守備固めを送り出す必要もなかった。
前日、交流戦の投手起用について「楽やで、試合始まって何もすることないもん」と笑い飛ばしていた。この夜、出場した選手は11人だけ。2時間36分での省エネ白星となった。
「こんなアンダースロー(与座)とか久しぶりやろ。なかなか難しいけど、少ないヒットでうまく点取っていかなあかんやろな、この交流戦は」。西武は31日・本田、6月1日は宮川が先発する。対戦経験は少ないが、シンプルに戦うだけだ。月間20勝へ、「おお、まあ普通にやるよ。普通に」。所沢の夜風を心地よさそうに浴びながら、ゆっくりバスに乗り込んだ。