阪神・近本が一塁で115キロの渡部と接触 一瞬、ヒヤリも「大丈夫」と優しく応対 スタンドから大きな拍手

 5回、走塁中に首を痛める近本(撮影・堀内翔)
 5回、森脇のけん制球が反れ、一塁手・渡部(左)と交錯し、痛がる近本(撮影・棚橋慶太)
 5回、中野の時、二盗に成功する近本(撮影・西岡正)
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 「西武-阪神」(31日、ベルーナドーム)

 阪神・近本光司外野手をヒヤリとするアクシデントが襲った。

 五回2死から四球で出塁した近本。森脇の一塁けん制球で頭からベースに戻ったが、西武の一塁手・渡部が捕球ミス。慌ててボールを拾いに行こうとした際に、起き上がろうとした近本と接触。体重115キロの渡部の肘が入ったとみられ、背番号5はその場で首を押さえてうずくまった。

 慌ててベンチからトレーナーが駆け寄り、球場は騒然。それでも近本は時間をかけて立ち上がり、首をすくめて状態をチェック。心配そうに声をかけてきた渡部には「大丈夫」と手をあげ、白い歯を見せながら対応。渡部は少し安堵したような表情を浮かべ、ベルーナドームは大きな拍手に包まれた。

 直後に二盗を決め、リーグトップの7盗塁とした近本。さりげない優しい対応がファンの胸を打った。

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