阪神・岡田監督 2位と5差もいら立ち「ズルズルいきそう。ただ単の負けじゃない」

 戦況を見守る岡田監督(撮影・立川洋一郎)
 8回、ベンチに戻りヘルメットを何度もたたきつける佐藤輝(撮影・堀内翔)
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 「西武4-2阪神」(1日、ベルーナドーム)

 フラストレーションがたまる1敗だ。交流戦は6カードぶりとなる負け越しスタート。約3週間ぶりの2連敗に、阪神・岡田監督はいら立ちを隠さなかった。

 「今の打線のつながりとかいうたら、ズルズルいきそうな負けやで。ただ単の負けじゃないよな。そんな自分のヒットがないだけで簡単に考えとったら。どのくらいな、危機感を持つかやろなあ」

 苦言の矛先はノイジーに向けられた。2点を追う八回、先頭・中野が四球で出塁したにもかかわらず助っ人は初球の高めボール球に手を出して右飛。淡泊な打撃で反攻ムードに水を差してしまった。

 全打席で走者を置きながら4打数無安打。この3試合は12打数1安打、打率・083と絶不調だ。打ち気がはやる姿勢に「打ちたい打ちたいって、そんな打ってへんやん。3割30本ぐらい打つやつが使う言葉であって、2割5分で、ちょっとぐらいのホームランやしな」と岡田監督。1、2番コンビが好調なだけに、ノイジーで打線が分断されてしまう現状がもどかしい。3番はノイジーしかいないかと問われると、指揮官は語気を強めた。

 「そんなことないよ、他いてるよ。何でよ、そんなの。打てへんならいつまでも使わへんよ」。これまで打席でイラだつノイジーをフォローし、直接指導したこともあった。独りよがりでは困る。「そら考えるよ」とスタメン落ちすら示唆した。

 隠れた鬼門・ベルーナドームでは通算14勝20敗となり、先制試合の連勝も「14」でストップした。2日からは甲子園に帰ってロッテ3連戦。今季3連敗は一度もない。「そら絶対に止めなあかん。止めるためにはどうするかいうことやろ」。移動ゲームの疲れを吹き飛ばすような、快勝で嫌な流れを変えたい。

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