阪神・岡田監督 ノイジー外し示唆「もう辛抱できひん」 いら立ちも疲労もたまる敗戦
「楽天4-1阪神」(6日、楽天モバイルパーク)
試合時間は2時間38分。前夜の5時間7分から約半分だが、いら立ちも疲れもたまる敗戦だ。試合後、阪神・岡田彰布監督は薄ら笑いを浮かべて、助っ人への失望感をあらわにした。
「今日なんか、ちょうどええなあ。ちゃんとストライクを打つ人間とボールを打ってる人間と。もうオレも辛抱できひんからな。はっり言うてな」
名前こそ伏せたが、ノイジーを指していることは明らかだった。初回1死三塁は2ボールから3球連続ボールを振って空振り三振。「立っとったら全部四球やんか、そんなん何十回目よ」。怒りを通り越して虎将はあきれ顔だ。
ノイジーへの苦言は初めてではない。1日・西武戦(ベルーナ)の試合後は「打てへんならいつまでも使わへんよ」とスタメン落ちを示唆。それでも使い続けたが、結果が出なければ外すしかない。
岡田監督は3点を追う九回、守護神・松井裕に対して3者連続代打攻勢を仕掛けた。渡辺諒、小野寺は凡退したものの、外野へ飛ばした。最後の打者・森下は高めのボール球に手を出して空振り三振。「ちゃんとストライク打ってるのは前へ飛ぶんやから。それが分からんかったらしんどいわな」。あえて厳しい言葉で、チームの決めごとを徹底した形だ。
5日・ロッテ戦(甲子園)から一夜明けて、チームは午前10時発の飛行機で仙台入り。疲労を考慮し、試合前練習では屋外フリー打撃を免除する措置を取った。コンディション的に難しい一戦だったが、指揮官は一蹴した。
「そんなん関係あらへん。コンディション良かったら勝てるか?周りがそう思てるだけで、試合は勝つと思てやってるわけやから、そんなもん」
過酷スケジュールを強いられても言い訳はしない。マー君撃ちから仕切り直しだ。