阪神・大竹 悔しさあらわ 9戦目で移籍後初黒星 岡田監督「マウンド合わんかったんかなあ」
「日本ハム4-3阪神」(10日、エスコンフィールド)
自身への怒りだろうか。ベンチへ下がると、阪神・大竹は地面を蹴り上げるように悔しさをあらわにした。今季最多111球を投じて、7回0/3を移籍後ワーストとなる4失点。虎加入後9試合目にして初黒星を喫した。
同点のまま迎えた八回だ。今季最長となるマウンドに立った。だが、先頭・江越に三塁線を抜ける二塁打を浴びると、続くマルティネスに移籍後初となる1試合2四球目を与えて無死一、二塁のピンチ。加藤豪に外角低めツーシームを捉えられ、決勝の中前適時打を浴びた。
「きょうは悪かったなあ。マウンド合わんかったんかなあ」と岡田監督が渋い表情で振り返ったように、序盤から苦しんだ。立ち上がりに江越に四球を与えると、続くマルティネスに先制の適時二塁打を献上。二回に伏見、三回にはマルティネスにソロを浴びて今季初の1試合2被弾となった。「後半の方が良かった」と左腕。尻上がりに調子を上げて七回までは粘りの投球を展開したが、最後に力尽きた。
試合後、報道陣から八回の場面を問われると、言葉を発することはなかった。それでも「気を落とさずに、やるべきことをやります」とバスに乗り込んだ左腕。再び規定投球回に達し、防御率1・24でリーグトップに浮上した。頼れる勝ち頭の存在が、今後も必要不可欠だ。