阪神・西勇「僕にとって教科書」 オリックス時代から慕う偉大な先輩への感謝と敬意
「阪神8-3オリックス」(14日、甲子園球場)
阪神・西勇輝投手(32)が史上20人目の12球団勝利を達成した。偉業を成し遂げた右腕が、今でも信頼を寄せる先輩とは。担当記者が明かした。
◇ ◇
西勇が「僕にとって教科書です」と名前を挙げるのが、オリックス時代の先輩投手、岸田、金子、平野佳の3人だ。家族ぐるみで食事することもある関係性。「『こうやで』って、全部直接的に言ってくれる。遠回しに言うこともないし。いいことも、悪いことも」と授けてくれたアドバイスの数々に、感謝の念は尽きない。
唯一現役の平野佳は5月14日のソフトバンク戦(京セラドーム)で、プロ野球史上初の日米通算200セーブ&200ホールドを達成。7歳年上の右腕が樹立した金字塔に、「レベルが違う。姿勢がブレずにやってた人が成しとげた数字」と敬意を表する。
「若手の頃からずっと見てましたけど、とにかく鉄腕のイメージ。どんだけ投げてもケアだったり、ぬかりなかった。淡々と自分の仕事して、ほんまに1年間落ち着いてやってる積み重ね。マネして僕も継続していければ」。プロの礎を築いてくれた偉大な先輩の目の前で、西勇も胸を張れる記録を打ち立てた。(デイリースポーツ阪神担当・丸尾匠)