阪神・湯浅 無期限ノースロー調整「このまま投げていても」 2軍練習合流 焦らず真っすぐの質改善へ

 悲劇から一夜明け、悲そう感は消えていた。阪神・湯浅京己投手(23)が16日、出場選手登録を抹消され、鳴尾浜での残留練習に参加。もう一度はい上がるためのビジョンは既に見えている。

 「1軍に上がるためにどうすればいいかというのを考えました」

 15日・オリックス戦(甲子園)で1点リードの九回から登板するも、2本のソロ弾を許してチームは敗戦。守護神としてこれ以上ない屈辱を味わった。

 「あんまり(眠れなかった)」と試合後も引きずったが、いつまでも落ち込んではいられない。「このままずっと試合でずっと投げていてもなにも変わらない」と決断し、しばらくはノースロー調整を選択。この日は短ダッシュ、ゴロ捕球などを行った。

 右前腕の張りによって4月16日に出場選手登録を抹消。5月26日に再昇格を果たしたが、「前回下(2軍)に来た時に少し焦りもあった」とそこから8試合に登板して防御率8・59と調子は上がらず。3度、セーブ機会で失敗した。

 課題は真っすぐの質の改善で、今後は実戦登板や1軍復帰のメドを立てずに、じっくり調整していく予定。「(復帰時期を)決めずに万全で投げられるようにしたいなと思っています」と前を見据えた。

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