株主「監督に岡田さんを招聘していただき心よりお礼」 阪急阪神HD株主総会は異例の謝辞スタート 

 阪神タイガースの親会社にあたる阪急阪神ホールディングス(HD)株式会社の「第185回 定時株主総会」が16日、大阪市内で開催された。現在チームは首位を走っており、昨年は矢野前監督のキャンプ前の退任表明に厳しい意見が相次いだが、今年は岡田監督の誕生を虎党株主は好意的に受け止めたようだ。18年ぶりのアレへ、会場には期待感が膨らんだ。

 注目の株主による質問は異例の謝辞からスタートした。「わが阪神タイガースの監督に岡田さんを招聘(しょうへい)していただき、心よりお礼申し上げます」。最初に質問した男性株主は議長の角CEOへと感謝を述べ、「サステナビリティとして、アレを持続的に実現してほしい」とエールを送った。

 開幕9連敗から始まった昨年は大荒れだった。矢野監督がキャンプイン直前に退任を表明。株主からは「あんな自分勝手な人おらへんでしょ。阪神の監督も次、誰になるか気になるんです」と厳しい意見が相次いだ。

 今年は好意的な雰囲気が漂った。ある株主は「数年前からの若手の有望株をドラフトで指名して徐々に出てきている。チーム編成を長期的な観点からやっている。今年は必ず優勝するんじゃないか」と評価した。

 事前質問には「甲子園球場のバックネット裏パネルに1リーグ時代の優勝回数を追加してはどうか」という意見も。他には阪神2軍新球場がネーミングライツされたことを受け「いずれ甲子園球場もどこかの企業に売られるんじゃないか」と心配する声が上がったが、谷本オーナー代行は「売るつもりは全くございません」とキッパリと否定。チームが首位を快走しており、“無風”で幕を閉じた。

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