阪神・岡田監督 交流戦完敗フィニッシュでDeNAと2ゲーム差も借金3なら「お~んの字よ」

 8回終了後、選手交代を告げベンチに戻る岡田監督
 7回、及川(手前)が野村勇に適時打を浴び、ベンチで厳しい表情の岡田監督(中央右)
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 「阪神0-9ソフトバンク」(18日、甲子園球場)

 阪神は9失点で今季7度目の完封負け。交流戦を7勝10敗1分けで終えた。3つの負け越しとなったが、岡田彰布監督(65)は「御の字よ。普通やったらもっと負けてるよ」と泰然自若。交流戦前に6ゲームあったDeNAとの差も2ゲームに縮まった。4日間の休養を挟んで、リーグ戦再開となる23日からは敵地でDeNA3連戦。眼下に迫るライバルを蹴落として再進撃を図る。

 交流戦ラストゲームは大敗だった。今季最多4万2640人を記録した一戦は終盤にリリーフ陣が大炎上。スタンドもまばらとなり、7勝10敗1分けで交流戦は幕を閉じた。

 「5月出来過ぎの分がちょうどな。そんなうまくいかんねんから、野球て。その反動が交流戦に入って。俺は借金3つでよういったと思うよ。はっきり言うて。普通やったらもっと負けてるよ。そら九回に3回やられたんかなあ、そう考えて3つじゃもう御の字よ」

 試合後、岡田監督はそう総括した。5月は球団最多タイ19勝の快進撃で首位を独走。2位・DeNA戦に6ゲーム差をつけて、交流戦に突入した。だが過酷日程による疲労から打線が湿りがちに。守護神・湯浅の不調も追い打ちをかけ、惜しい星を3つも落とした。

 「今の現状よ。昨日、おとといと勝ちゲーム的な感じでリリーフいっとったけど、現状のピッチャーの力やないか、あんなもん」

 この日もリリーフ陣が踏ん張れなかった。0-0の七回、3番手・加治屋が1死一、三塁から牧原大に左中間へ二塁打を浴び先制点を献上。さらに近藤にも2点二塁打を浴びると、4番手・及川も負の流れを止められない。八、九回も浜地、K・ケラーがズルズルと失点を重ね、9失点での敗戦となった。

 打線も今季初先発のスチュワートから決定打を欠いた。四回は先頭・前川が右中間突破の二塁打でチャンスメークしたが、大山、佐藤輝が連続三振。「そら痛いよ。全部ボール球やもんな、3つ三振はなあ」。先制の絶好機だっただけに指揮官も嘆くしかなかった。

 4日間のブレークを経て、23日からリーグ戦は再開する。いきなり2位・DeNAと首位攻防3連戦だ。2ゲーム差まで詰め寄られているが将は不動心だ。DeNAが調子を上げていると聞かされると強気に言い切った。

 「今は相手は関係ない、そんなの。調子いいとか言ってると、ドーンとくるで」。あくまで勝負は夏場だ。問題を解決して、戦力を整えていく。

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