阪神・佐藤輝「阪神ファンの声援は日本一」「ミエセスはめちゃくちゃ陽気っす」【独占インタビュー】
阪神・佐藤輝明内野手(24)が、このほどデイリースポーツの独占インタビューに応じた。今季の印象的な場面、大山やミエセスといったチームメートの素顔、そして阪神ファンへの思いなどを目いっぱい語り尽くした。
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-ここまでで印象に残っている試合、一打は。
「印象に残っているのは、いい印象でいったら神宮で九回に田口投手から打った逆転タイムリー。場面が良かったですからね」
-開幕からなかなか本塁打が出なかったが、4月26日・巨人戦(甲子園)で戸郷から1本出たことで変化は。
「変化というよりは、1本出たのでその時にいろいろ試していく中で、こういう感じで行けばいいのかなという方向性は見つかりましたけど」
-今年は左投手の直球を打率・333と打っている印象だが、手応えは。
「先発もそうですし、中継ぎも左バッターに左投手を当ててくることがあると思うので、そこでしっかり打てるようにっていうのは課題だとは思っていますが、もっともっと頑張って成績を上げていきたいですね」
-岡田監督からの打撃指導などはあるか。
「教えてもらうというより、バッティング練習をずっと岡田監督が見てくれているので、その中で気づいたこと、『引っ張れてへんな』とかそういうのをコーチ伝いで聞いたりはしますけどね」
-今年は投手陣も好調。三塁で守っている側にも緊張感がある。
「いい投手が投げる時ほど、エラーするとそれが1点につながったりしてしまうとそれがもったいないので。しっかり守れるように頑張ります」
-右翼の練習をしないことで、時間もできる。どういう練習に時間を充てているか。
「全体練習前の時間に、打ったりとかはしますけどね」
-日頃の打撃練習のチェックポイント。
「感覚ですけど、しっかりいい位置で強い打球が打てるかどうかというのはチェックポイントですかね」
-開幕直後に苦しんだ時期があって、5月に成績を上げた。その経験からの気づきは。
「打撃フォームが最初の方は悪かったので、それを修正していってだんだんと良くはなってきたのかなとは思っていますけど。(悪かった時期は)結果が出ていなかったので、打ちたいなという思いはずっとありました」
-若いカウントから安打の確率が高い。できるだけ追い込まれるまでに仕留めたいという意識があるのか。
「もちろん追い込まれるまでに仕留めたいですし、追い込まれるまでにストライクは2球来るんでね。そこで一発で仕留められたら、追い込まれることは少ないかなという考えではいます」
-昨季は4番を務め、大山が後ろを打つ状況だったが、今季は大山が前の4番を打つ。改めて頼もしさは。
「本当にすごい打ってますし、上位打線というか、僕の前にランナーが出ることがすごい多いので、自分は打点がより求められるポジションだと思うので、頑張りたい」
-大山はチャンスでも四球を選ぶケースも多い。その分、さらにチャンスが回ってくることも。
「ホームまでかえしたいですね」
-大山の今季の打撃を見て感じる部分は。
「打席での集中力というのは、ネクストバッターズサークルで見ててすごい感じますね」
-今季監督が変わって、チームカラーも変わったと感じる部分。
「チームカラーは『基本』というのを一番大事にしてる監督だと思うので、ノックを毎日やるとか、本当に何か基本という感じです。四球での出塁から得点を狙うなどそう感じますね」
-毎日のシートノックを重ねることで去年と試合の入り方に変化は。
「体力は使いますけど、毎日同じ流れでいけますし、いいと思います」
-走塁についての話も。去年より盗塁のペースが高いが、走塁の意識は。
「それは筒井コーチと話しながら、『チャンスあるときは狙えよ』と言ってもらってるんで、サインが出たらしっかり走れる準備はしています」
-3年目で、盗塁の感覚も図れるように。
「でも、サイン出たら行くしかないので、そこの思いっきりというのはね。去年はグリーンライトが多かったんですけど、その思いっきりは今年の方があるかなと思う」
-コロナもだいぶ収まって、他球団との交流も行えるようになりました。(オリックスの)森選手らと話して、気付きは。
「そんな深い話はあんましないですね、フフ。日常会話です、はい(笑)」
-ミエセスとのホームランパフォーマンスは考案は佐藤輝か?
「僕じゃないですよ。ミエセスがいろんなヤツを考えてくるんで」
-結構、複雑なポーズに思うが。
「いやでも簡単っすね。ミエセスはめちゃくちゃ陽気っすね。ただ、試合前になったら緊張とかしているんで、なんかカワイイなと思いますけど(笑)。(ノイジーは?)真面目ですね」
-今年は三塁手としてオールスターも現状1位に。2年続けてファン投票で出場しているが、改めてファンのありがたさは。
「どの球場に行っても、阪神ファンの声援はすごいですし、すごいありがたいです。(今年から解禁された声出し応援からも感じる?)すごいっすね。本当、日本一だと思います。力になっています」
-キャンプの時から子どもたちへのファンサービスも積極的に。大切にしている。
「子どもたちにサインを書いて喜んでもらえたら、僕はうれしいんで。これからもどんどんやっていきたいと思いますけど」
-佐藤選手のユニホームを着てるファンの確率も高い。感じているか。
「そうですね、でももっと頑張らなくてはいけないと思いますね」