阪神・岡田監督 ブチ切れ「佐野なんか三振で三者凡退やんけ」 ハマスタ11連敗でついに2位と1・5差
「DeNA3-1阪神」(23日、横浜スタジアム)
リーグ戦再開となった阪神は九回、大山悠輔内野手(28)の左越えソロで完封負けこそ免れたが、今季2度目の3連敗。横浜スタジアムでは球団ワーストを更新する11連敗となった。試合後、岡田彰布監督(65)はハーフスイングをめぐる判定に怒りをにじませた。首位攻防第1ラウンドを落とし、最大6・5あったDeNAとのゲーム差は1・5に縮まった。
試合後、ベンチ裏に引き揚げてきた岡田監督は怒り心頭だった。「どこ見とんや、逃げるように帰ったな」。不満の矛先は山路球審の判定だ。よほど、はらわたが煮えくり返っていたのだろう。囲み取材の場所に戻ることなく、バスまでの通路で声を荒げた。
「(九回は)もう一本て、あんだけお前、こっちスイング取られてお前、佐野なんか三振で三者凡退やんけ」
0-3の九回、イライラが頂点に達した。先頭・大山のソロで完封負けを阻止。森下も左前打で食い下がり、2死一塁から代打・ミエセスを送った。一発が出れば同点だ。左翼席に陣取る虎党もこの日一番の盛り上がりを見せた。だが、1ボール2ストライクから低めチェンジアップにハーフスイング。バットは止まったようにも見えたが、球審はスイングのジャッジ。試合終了となり、横浜スタジアムでは昨季から11連敗の屈辱にまみれた。
「今永の調子?まあ調子が…。1-1で同点やんか、ええ?」
岡田監督が指摘したのは最後の場面だけではない。先発・ビーズリーが2点を失った三回。2死から佐野のハーフスイングはボール判定を取られていた。心を乱されたのか、ビーズリーは3連打を浴びてKOを食らった。
「佐野三振や言うてるやん、三者凡退やで、あんなん。(九回は)振ってないよ。1球で変わるよ、野球。それぐらい厳しいんよ」
将の怒りは最後まで収まらず、1球の重さを訴えた。今季2度目の3連敗。2位・DeNAに1・5ゲーム差まで詰め寄られ、いよいよ虎のしっぽに火が付いてきた。
前日は「明日、絶対勝つ必要もないやんか、別に。負けてもええやんか」と話していたが、こんな形の敗戦は納得できない。首位攻防第2ラウンドは負けられない。連敗ストップから悪循環を断つ。
◆交流戦明け初戦は4年ぶり敗戦 阪神が交流戦後、リーグ戦再開初戦で敗れたのは19年以来、4年ぶり。20年は交流戦中止で、21、22年と連勝していた。