阪神・大山 九回完封阻止弾&23イニングぶり得点 今永から通算5発!全対戦投手最多タイ

 「DeNA3-1阪神」(23日、横浜スタジアム)

 沈黙する左翼スタンドの虎党に阪神・大山悠輔内野手が希望の弾丸アーチを届けた。打った瞬間、文句なし。ひょうひょうと投げ続けていたDeNA・今永も思わず首をかしげた。

 「あそこで1点というのは明日につながると思う」

 3点ビハインドの九回先頭。1ボールから見逃せばボール球だったかもしれないほどの浮いた高め直球を一閃(いっせん)。ライナー性の打球は左翼ポール際のスタンド中段に飛び込む8号ソロとなった。完封負けまであと3人と追い込まれていた窮地で放った一発。沸く虎党を背に、引き締まった表情でホームを踏んだ。

 1打席目からこの1球を待っていたのかもしれない。初回2死三塁から四球で出塁した1打席目は、2ボールから内角高め直球に反応してファウル。七回先頭でも2球連続カーブを見逃したカウント1-1から外角高め直球を打ち損じ、捕邪飛に倒れていた。

 4打席で全7球直球が投じられた中、高めに浮いた3球の直球をスイング。浮いた真っすぐ狙いの姿勢を一貫し、最終打席で完璧にアジャストした。

 昨季のリーグ再開初戦となった6月17日・DeNA戦(甲子園)でも今永から2打席連発となる本塁打を放っており、今季も同じタイミングでアーチを再現。対今永の通算打率は42打数14安打、打率・333。さらには通算5発目となり、全対戦投手の中でもDeNA・坂本と並び本塁打数最多タイとなった。

 「もちろん最後まで勝つ姿勢でやっていますけど、ゼロで終わるのと1点取って終わるのとでは(違う)。明日また頑張りたいと思います」と大山。最後の最後に見せた主砲の意地が、猛虎打線に火をつけるはずだ。

 ◆大山がDeNA・今永から全対戦投手最多タイの5本塁打 大山はこの日のソロ本塁打で今永からプロ通算5本塁打。プロ入り後、これまで対戦してきた投手の中で、DeNA・坂本と並び最多タイの本塁打数となった。なお、大山の一発がチーム23イニングぶりの得点。17日のソフトバンク戦五回からこの日の八回まで今季ワーストタイの22イニング連続無得点だった。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス