「ＤｅＮＡ３－１阪神」（２３日、横浜スタジアム）

　阪神は九回、大山悠輔内野手（２８）のソロで完封負けを免れるのがやっと。今季２度目の３連敗で、横浜スタジアムでは球団ワーストを更新する１１連敗となった。デイリースポーツ評論家の谷佳知氏は「チーム状態を表す、対照的な試合」と指摘し、阪神リーグ優勝へのポイントを挙げた。

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　チーム状態を表すような、対照的な試合になった。三回２死、３番・佐野から３連打で２点を取ったＤｅＮＡに対し、序盤は今永に抑え込まれた阪神のクリーンアップ。チームの勝敗を背負う打順。やはり３、４、５番が打てないと勝てない。

　今永は１５０キロ超の球速が示すように球にはキレを感じた。阪神も対策を立てて臨んでいるはずだが、それを上回るボールがきたのだろう。いまの打線には強い真っすぐを打ち返す打者が必要。ノイジーの調子が上がらない現状では、３番に木浪も一手ではないか。

　岡田監督は未勝利のビーズリーを先発マウンドに送った。今永は２点を取れるかどうかの投手。長いシーズンを考えると作戦は十分に理解できる。ただ、この采配を正解にするためにも重要なのは２、３戦目。勝ち越して初めて「作戦通り」と言える。それだけに、もう少し早い回にチャンスが欲しかったが、九回の大山は次戦に繋がる本塁打になった。

　横浜スタジアム１１連敗も、シーズンは３連戦、３連戦の区切り。本当の１１連敗とは違う。選手は意識していないだろうし、する必要は全くない。いまはとにかく首位を守ることが大事。リーグ優勝に近づくためにも、ここからは「負けられない試合」がある。まずは今カードの勝ち越しが重要なポイント。大山を中心に３、４、５番の奮起が求められる。