阪神VSDeNAが内弁慶対決になる要因は?評論家「変わった横浜スタジアムの声援」客層の変化にも着目
「DeNA5-3阪神」(25日、横浜スタジアム)
DeNAが阪神に3連勝し、首位に浮上した。本拠地での阪神戦は昨季から数えて13連勝。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「ここ数年、横浜スタジアムは熱の入り方が違う」と語り、ファンの存在も“勝因”に挙げた。ちなみに今季、DeNAの主催試合は23勝8敗1分、勝率・742で12球団最高だ。
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今年、この両チームが対戦するときは完全に“内弁慶対決”になっている。5月は阪神が京セラと甲子園で3連勝、3連勝。横浜で合計5連敗。それにしても極端だよね。
苦手意識というほど意識していないかもしれないが、いずれCSで戦うことになるかもしれないんだから、苦手は作らないに越したことはないですよ。
阪神に関しては昨年の6月28日から敵地で13連敗というからヒドい。逆にDeNAはとことん勝ち続け、阪神に対してハマスタでの苦手意識を深く植えつけたいところだろうね。
見方を変えれば、DeNAの地元での勝率が高いということにもつながるわけだが、ここ数年の横浜スタジアムは、応援の熱の入り方が違ってきているように感じる。球場がひとつになっているみたいで声援がすごい。
ファンの後押しは強い味方になるし、何よりやりがいを感じるもの。スタンドが大きくなったのも無関係ではないのかな。
球場とその周辺の雰囲気だって、ずいぶん変わってきている。ユニホーム姿の人が増えたし。中華街でも。試合中のヤジも“汚い言葉はやめよう”というようなことをファン同士で話したり。甲子園を含め、どこの球場も“客層”に変化は見られるけどね。
地元でありながら、かつては巨人ファンや阪神ファンが目立ったスタンドも、今ではDeNAファンが7割ぐらいを占めるようになっているんじゃないかな。僕はタイガースOBだけど横浜出身でもあるんで、やっぱりこういう現象はうれしいですよ。
話は戻って首位を争う両チームによる内弁慶対決。さてどこまで続くのか、ちょっと気になるね。