阪神 新助っ投候補に2メートル剛腕キロメ 常時150キロ超!23日に茨城入団、初登板で3回完全

 阪神が新外国人候補として、独立リーグのルートインBCリーグ茨城に所属するフランクリン・キロメ投手(28)の獲得調査を行っていることが26日、分かった。メジャーでは通算4試合の登板ながら、2メートルの長身から150キロを超える直球を投げ下ろすなど潜在能力は十分。巻き返しへの起爆剤として調査を進めていく。

 虎の助っ人補強が水面下で静かに動き出していた。リストアップしたのは身長2メートルの長身右腕だった。

 キロメはドミニカ共和国出身で、阪神ではミエセスと同胞で同い年にもなる。恵まれた体から投げ下ろす角度ある直球は常時150キロを超え、スライダー、カットボール、ツーシーム、カーブ、スプリットと多彩な変化球を持ち合わせ、先発だけでなく、中継ぎの適性も見込まれる。

 23日に茨城入団が発表されたばかり。28歳の誕生日となった25日の埼玉戦で来日初登板を果たし、先発として3回を完全投球と鮮烈な日本デビューを演じた。長身選手にありがちな動きのぎこちなさはなく、長い手足を巧みに操り、しなやかに右腕を振った。49球を投じて5奪三振。元ロッテの清田を3球三振に斬ったスライダーは抜群の切れ味だった。埼玉戦には阪神の球団関係者も足を運んだもようで、複数のNPB球団が獲得に興味を示しているとみられる。

 キロメは20年にメッツで4試合に登板し、0勝1敗、防御率11・12の成績を残したのみ。キャリアの大半をマイナーで過ごし、メジャー経験は乏しい。今季はナショナルズ傘下の3Aロチェスターで3試合に登板。1勝2敗、防御率19・64で4月に契約解除となっていた。昨季は45回で32四球、今季は3回2/3で5四球と制球は粗削りだが、埼玉戦は無四球で終えており、日本のマウンドに適応する可能性も秘める。

 茨城は5月にハンソン内野手を日本ハムに送り出しており、キロメも続けば、短期間で2人目のNPB移籍という異例の形となる。

 阪神は25日・DeNA戦で今季ワーストの5連敗。首位の座を明け渡した。リーグ2位のチーム防御率2・85と投手陣の奮闘が光る一方で、交流戦以降は中継ぎ陣が苦しむ試合も増えており、悲願の“アレ”達成のためには、ブルペンにさらなる厚みを持たせる必要もある。移籍期限は7月31日。今後も新助っ人候補の動向を注視していく。

 ◆フランクリン・キロメ(Franklyn Kilome)1995年6月25日生まれ、28歳。ドミニカ共和国出身。200センチ、113キロ。右投げ右打ち。2013年にフィリーズと契約し、20年にメッツでメジャーデビュー。22年からナショナルズへ移籍し、傘下のマイナーリーグでプレー。メジャー通算は4試合で0勝1敗1セーブ、防御率11・12。マイナー通算は139試合で31勝43敗1セーブ、防御率3・97。

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