阪神・前川 バウアーに続き撃つ 中日・柳、高橋宏ら攻略だ クリーンアップ起用濃厚

 阪神・前川右京外野手(20)が26日、中日3連戦(甲子園)で対戦する柳、高橋宏ら好投手の攻略を誓った。今季は12試合の先発のうち、3番と5番が6試合。開幕から5番を担ってきた佐藤輝が2軍再調整の今、クリーンアップでの起用が濃厚だ。DeNA・バウアー、楽天・田中将、ソフトバンク・スチュワートらを攻略してきた若虎が5連敗中の悪い流れを止める。

 チーム再進撃の立役者となるために、前川が悪い流れを断ち切る。中日は27日の初戦が柳、28日は高橋宏と右腕が先発予定。左打者の前川はクリーンアップでの先発が濃厚だ。「好投手の方たちなので、しっかり準備して一打席、一打席大切に入っていきたい」と決意を新たにした。

 25日・DeNA戦(横浜)は今季4試合目となる3番で先発。米大リーグ・レッズ在籍時の2020年にサイ・ヤング賞を受賞したバウアーから、五回に右前適時打を放った。「自分の中ではいい経験になりました」。実績豊富な右腕を撃破した次は、竜の先発陣を打ち崩したい。

 智弁学園2年時には、中京大中京3年だった高橋宏と甲子園で対戦している。20年8月12日の高校野球交流試合で、3打数1安打、1死球。4打席目にツーシームを右中間へと運んだ。いいイメージを持って攻略を狙う。

 6月は36打数11安打、打率・306と好調。高卒2年目ながら、岡田監督から大きな期待を寄せられてクリーンアップを任されている。自身は3番打者として、さまざまな思考を巡らせながら打席に入っているという。

 「ヒットを打てば最高やと思うんですけど、その中で四球とか、そういうのも大切になってくる。一つの駒として(ベンチが試合を)進めやすいよう、使ってもらえるようにやっていきたいですね」

 チームは25日・DeNA戦に敗れて5月12日以来、44日ぶりの2位転落となった。ただ、まだ0・5差で76試合も残っている。「チームも全然暗くないと思う。自分のやれることをしっかりして、チームの1ピースとしてやっていけたら」と前川。5連敗中の虎を救うべく、力強いスイングで勝利に導く。

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