阪神・伊藤将の光った投球術 岡本和に4連続内角で空振り三振 中田良弘氏の分析

 2回、伊藤将は岡本和から空振り三振を奪う(撮影・出月俊成)
 ヒーローインタビューを終えてファンに手を振る伊藤将(撮影・立川洋一郎)
6回、ピンチで巨人・岡本和真を中飛に仕留め、拳を握る阪神・伊藤将司=東京ドーム(撮影・吉澤敬太)
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 「巨人0-3阪神」(1日、東京ドーム)

 阪神・伊藤将はインコースの使い方が抜群で、梅野も巧みにリードした。二回、先頭の岡本和に4球連続で内角へ投げ込み空振り三振を奪ったが、あの投球を見て、この試合はいけると確信した。

 当たっている4番に同じ攻め方を続けるのは怖いものだ。普通なら2ストライクから1球、外で遊びをもたせる事が多いが、この打席はあえて内角を攻め続けた。三振を奪えたことで、試合の主導権を握れると自信を深めたのではないだろうか。

 四回に2死一、三塁のピンチを作ったが、自分のピッチングを見失わなかった。ウォーカーに対して外のストレートで押した後、最後は内角ストレートで詰まらせ右飛に打ち取った。

 中田に2四球を与えたが、いずれも意味のある四球だった。投手目線で、中田は嫌な感じを抱く打者。無理に勝負するのではなく、難しいコースに投げて四球でもいいという攻めの結果だ。七回は2死走者なしからの四球だったが、一発が考えられる場面なので注意深くストライクゾーンギリギリのところを突いた。後ろの北村が当たっていないこともあり、余裕を持って対戦できたのだろう。弱気な四球ではなく、うまくかわしたといえる。

 八、九回を岩貞、岩崎が0点に抑えたのも大きい。伊藤将が登板した6月8日・楽天戦、同15日・オリックス戦はいずれも九回に湯浅が被弾し勝利を逃している。さらに前日は加治屋が延長十回、岸田にサヨナラ本塁打を浴びた。しかしこの試合で2人がぴしゃりと抑えたことで、救援陣も嫌な流れを切り替えて7月を戦っていけそうだ。

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