阪神・大山 首位ターンV弾 岡田以来の球団生え抜き6年連続2桁弾「必死にやってる結果なので」

 「巨人0-3阪神」(1日、東京ドーム)

 これぞ4番の働きだ。阪神・大山悠輔内野手(28)が巨人・菅野から先制&決勝の10号ソロを放った。6年連続となる2桁アーチ。球団生え抜きでは12年連続をマークした岡田彰布監督(65)以来の快記録となった。今季72試合目。7月最初の試合を白星で飾り、首位でシーズンを折り返した阪神。主砲の一発で乗っていけ!!

 シーズン折り返しとなった伝統の一戦で、虎の4番が価値あるV弾を放った。大山が先制点をもたらす10号ソロで、入団2年目から6年連続となる2桁本塁打を達成。白星に直結した節目の一発に、「必死にやってる結果なので」と主砲の風格を漂わせた。

 四回2死、マウンドには菅野。得点機で打席に入った初回は、真ん中付近に来た直球で打ち取られていた。同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。再び甘めのコースに来た148キロ直球を初球撃ち。舞い上がった瞬間に確信させる一撃は、左中間スタンドに着弾した。

 「甘い球をしっかり一発で仕留めることができて良かったです。まずは出塁してって感じでしたけど、しっかり自分の中で整理して打席に入れたので、それがいい結果になったのかなと思います」

 球団での6年連続2桁アーチは、金本知憲の03年から11年までの9年連続以来。生え抜きに限ると、岡田監督が現役時代の80年から91年まで続けた12年連続以来で、猛虎史に刻まれる豪快弾となった。

 偉大な記録に触れたこの日、試合前には“当事者”である指揮官の孫きょうだいと交流した。小学1年の弟がまとうのは、背番号3のタテジマ。せん望のまなざしを向けられた大山は、視線を合わせるように姿勢を低くして一緒に記念写真。ほのぼのムードに包まれたが、練習ではスイッチを切り替えてティー打撃で軽めの左打ちという自身にとって珍しい調整も取り入れた。

 リーグ単独2位となる46打点目を挙げた大山の仕事ぶりを、岡田監督は絶賛。「ずっと4番だからみんなもその流れにな、そこに回そうっていうかな、チャンスも来るし、打点見てもね、だから多いっていうかな、結果出してる証拠だよな」と褒めたたえた。

 ただ、4番は仲間の働きに感謝する。「(伊藤)将司に勝ちがついて良かったですし、追加点であったり、他のピッチャーが本当によく守ってくれたと思います」。チーム一丸でつかみとったG倒星が、大山にとって何よりも誇らしい。

 ◆大山のシーズン2桁本塁打 プロ2年目の2018年から6年連続。球団生え抜きでは新人の80年から91年にかけて12年連続だった岡田彰布以来。なお、大山は今季72試合目での到達で自己最速は20年の42試合だった。また、巨人・菅野から通算3本塁打目で19年5月15日以来の一発だった。

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