阪神 ドラ1は大学即戦力投手 青学大・常広ら“朗希世代”の今年は豊作!盤石投手陣形成へ

 阪神が今秋ドラフトで大学即戦力投手の1位指名を検討していることが3日、分かった。全日本大学野球選手権で青学大を18年ぶりの優勝に導いた常広羽也斗投手(4年・大分舞鶴)や、東洋大・細野晴希投手(4年・東亜学園)、桐蔭横浜大・古謝樹投手(4年・湘南学院)らをピックアップ。大学投手の1位指名となれば、2017年の馬場皐輔投手(仙台大)以来、6年ぶりとなる。

 “虎の恋人”は大学球界のマウンドにいる-。今季はチーム防御率2・74と屈指の投手力を生かして首位を走る猛虎。他球団が羨望(せんぼう)のまなざしを送る投手層をさらに盤石とするために、大学出身の即戦力獲得が、今秋ドラフトでの狙いとみられる。

 右腕で注視していくのは、大学日本一の称号を手にした青学大・常広。6月の全日本大学野球選手権決勝は、明大を10奪三振で完封した。最高殊勲選手賞と最優秀投手賞の2冠に輝き、「ドラフト1位候補」の呼び名にたがわぬ力を見せつけた。

 左腕では、最速155キロの東洋大・細野の名前が挙がる。今春の東都2部リーグ開幕戦でタイブレークの末の10回1失点完投勝利で、阪神スカウト陣に強烈な印象を与えた。

 桐蔭横浜大・古謝も高い評価を受けている。神奈川大学野球春季リーグで5勝を挙げて優勝に貢献し、MVPに選出。高校時代は無名だったが、最速153キロまで成長を遂げた。

 阪神のローテ左腕は伊藤将とソフトバンクから現役ドラフトで移籍してきた大竹が担っている。一方で大卒2年目の桐敷、鈴木が1軍に定着できていない。期待の高橋も6月に左肩を手術し、復帰時期は不透明。伊藤将、大竹に続く左の先発の台頭は喫緊の課題だ。

 今秋ドラフト対象となる大学4年生はいわゆる“朗希世代”。高校時代に四天王に挙げられていたロッテ・佐々木朗希、ヤクルト・奥川恭伸、阪神・西純矢、及川雅貴と同級生になる。プロ入りした4人に負けじと4年間研さんを積んで、大学投手は豊作イヤーとなった。

 3人は日米大学野球選手権(7日開幕、米国)の日本代表にも選出されており、活躍が注視される。阪神は今秋に向けて、豊富な人材の中から慎重に人選を進めていく。

 ◆常広羽也斗(つねひろ・はやと)2001年9月18日生まれ、21歳。大分市出身。180センチ、73キロ。右投げ右打ち。投手。豊府小3年から豊府少年野球団で野球を始め、南大分中では大分シニアでプレー。大分舞鶴では1年夏からベンチ入り。青学大では2年春にリーグ戦デビュー。最速153キロ。50メートル走6秒2、遠投120メートル。

 ◆細野晴希(ほその・はるき)2002年2月26日生まれ、21歳。東京都八王子市出身。180センチ、85キロ。左投げ左打ち。投手。加住小2年から交友ビクトリーズで野球を始め、東海大菅生中では軟式野球部。東亜学園では1年夏からベンチ入り。最速155キロ。50メートル走6秒7、遠投125メートル。

 ◆古謝 樹(こじゃ・たつき)2001年8月18日生まれ、21歳。神奈川県横浜市出身。182センチ、76キロ。左投げ左打ち。投手。幼稚園年少から山友スターズ少年野球部で野球を始め、岩崎中は軟式野球部。湘南学院では1年秋からベンチ入り。桐蔭横浜大では2年春にリーグ戦デビュー。最速153キロ。50メートル走6秒3、遠投100メートル。

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