「阪神（降雨中止）ヤクルト」（７日、甲子園球場）

　阪神がヤクルトとの３連戦初戦（甲子園）が雨天中止となった７日、デイリースポーツ評論家の糸井嘉男球団スペシャルアンバサダー（４１）が６月２５日にプロ入り後、２度目の２軍落ちを経験した佐藤輝明内野手（２４）に激アツエールを送った。ここまでの成績を鑑み、２軍落ちは必然と強調。「誰もが通る道。成長するチャンス」と、かわいい近大の後輩に“愛ある激励”を飛ばした。

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　あ～残念！「甲子園ビアフェスタ」（９日まで開催）初日の試合が雨で流れてしまいました。僕のトークショーなどのイベントも中止に…。まあ、でも今回できなかった分は９月とか、阪神がいよいよアレしそうな時期に、またできれば！こういうの「雨降って地固まる」って言うんかな？とにかく前向きに捉えましょうか（笑）。

　雨降って…と言えば、佐藤輝明、輝ちゃんです。先月の２５日に２軍行き。その時に僕はツイッターに「成長するチャンスや！！デッカくなって帰ってこい！」などと投稿しましたが、ほんまにそのまんまの思いでした。

　長い野球人生を考えれば、今回の２軍落ちは絶対に必要な時間やと思います。例えばソフトバンクの柳田選手なんかは、最初の２年間、１、２軍を行ったり来たりして、ファームでもたくさんの三振をしていました。その経験を経て、あれだけの選手になれた。

　僕も投手をあきらめて、打者になって初めて１軍で打席に立った時、「こんな球打てるか！」って…そういう壁を乗り越えてきたんです。これは誰もが通る道。輝ちゃんの大きな財産は、１年目からそういう経験を１軍でできていることです。そんな選手は一握りしかいないんですから。

　僕も阪神に移籍して、人気球団ゆえの大変さも経験しました。でも、彼の今季ここまでの数字なら、阪神とか関係なく、どの球団でも５番なんか任せられません。そういう意味では２軍落ちも必然。それは本人が一番分かっているでしょうし、この２軍落ちを本人がどう捉えるかです。

　２軍の試合に出て、技術面でもいろいろと確認作業ができたはず。ファームとはいえ、しっかり数字も出して１軍に戻ってきた。一時期は前かがみになったり、トップを低くしたりしていましたけど、今の構えは一番ボールを見やすい形になっていると思います。

　振り返ってみて、今の数字が底だったとなるように、ここからは上がっていくのみ！今回の２軍落ちが、さらに成長する大きなきっかけになってほしい。いや、そうしなきゃいけないです！！

　阪神にとって近本選手の離脱は痛い。でも、まだ今でよかった。この先の勝負どころでチカが帰ってくると考えて、みんなで乗り切ってほしいです。

　さて、みなさんは七夕の短冊にどんな願いを書きましたか？僕は「阪神がアレできますように！」と書きました。あと個人的な願いとして…「頭が良くなりますように！」と書いておきました（笑）。