阪神・岡田監督 佐藤輝に猛ゲキ「終わってしまうか、終わらんかやろ」
阪神の岡田彰布監督(65)が10日、新神戸駅で取材に応じ、佐藤輝明内野手(24)に最後通告とも言える強烈なゲキを突きつけた。
「終わってしまうか、終わらんかやろ」
岡山へ向かう新幹線を待つホームに、虎将の言葉が重く響いた。
先月25日に新人時代の21年以来となる2軍降格を命じられた佐藤輝だが、5日の昇格後も15打数1安打と復調の兆しはない。我慢に我慢を重ねてきた岡田監督も「打てそうにないなあ。なんかこう(打席での)姿な」と首をひねるばかりだ。
9日・ヤクルト戦は左腕・高橋が先発とあって、ベンチに置く選択肢もあった。「それやったら終わってしまうやんか」とスタメン起用したが、結果は3打数無安打だった。
11日・DeNA戦も先発は左腕・笠原だが、岡田監督は佐藤輝の起用を明言。「打つのも見たいし打てんのも見たい。どう打っていくかやな。それはもうゲームの中でしか見られへんやんか」と結果はもちろん、打席内容を問う考えを示した。
佐藤輝にも燃える理由がある。倉敷には母方の祖父母が在住しており、観戦に訪れる予定。「いやもう、いいところを見せられるように頑張ります」と凱旋試合に力を込めた。
岡田監督の厳しい物言いは当然、期待の裏返しだ。「もっとええ選手で、アカンようになったのいっぱいおるやんか」。悩める主砲が“消えた選手”とならぬよう、行く末を案じている。その“親心”にバットで応える姿を、誰もが待ち望んでいる。