阪神・藤川球児SAが渡米、来季助っ投調査へ MLB時代の人脈も駆使して“当たり”発掘へ 今季苦戦、岡田監督も「全然やん」
阪神・藤川球児球団本部付スペシャルアシスタント(42)が、7月下旬から来季の新外国人選手を米国で調査することが14日、分かった。現地視察は2月のキャンプに続いて2度目。米大リーグで築き上げた人脈も駆使して、日本で成功する新助っ人を発掘する。
藤川SAは今年から球団本部付に肩書が変わり、“国際スカウト”としてチーム編成に携わる立場。「タイガースの中では米国の知識は自分の方がある部分もある。楽しみもあるので、できる範囲でやりたい」。昨秋、キャンプを訪れた際にそう抱負を語り、岡田阪神の全面バックアップを約束していた。
今季の助っ人は苦戦気味だ。岡田監督は外国人投手について「あんまりちゃうやん。全然やん」と苦笑い。セットアッパーと期待されたK・ケラーは19試合5ホールドにとどまり、開幕守護神候補だったビーズリーは先発へ転向。1軍で2試合に先発したが、未勝利のまま現在は2軍再調整中だ。
B・ケラーに至っては故障続きで登板のメドが立たず構想外になった。1軍登板なしのまま今後はシーズン途中で帰国、そのまま退団となる見込み。そんな現状を受け、球団は前ヤンキース3Aスクラントンのブルワー獲得に動いている。
近年、日本で活躍する助っ人は減少傾向にある。今季も12球団で規定投球回に到達している新外国人投手は巨人・グリフィン1人だけ。こうした状況だからこそ、日本だけでなくアメリカ野球にも精通した“球児の目”への期待が高まる。