阪神・岡田監督 佐藤輝の一発に「いつから打ってないの?記憶にないな」貯金11は「まあ良かった前半戦と思いますけど」一問一答
「阪神4-1中日」(17日、甲子園球場)
阪神が快勝し、3連敗でストップ。貯金「11」とし、21年以来の2桁貯金で首位ターンとなった。
打線は佐藤輝が初回、決勝の10号3ラン。6月16日・ソフトバンク戦以来、自身47打席ぶりの一発で、球団新人の3年連続2桁本塁打は80年・岡田彰布に並ぶ快記録となった。
投げては西純が7回9安打1失点、5奪三振。5月14日・DeNA戦以来の3勝目をつかんだ。
試合後の岡田監督の一問一答は以下の通り。
-2桁安打の勝利で前半をしめくくった
「初回のね、久しぶりの3点が大きかったですね、やっぱり」
-久々に佐藤輝に一発が飛び出した
「いやいや、久しぶりで。前にいつ打ったか、覚えてないですね」
-新人から3年連続2桁本塁打
「いやいや、それは。まだまだ。10本目でしょ。まだまだですわ。それは」
-二回は木浪がバントで送って、自ら西純がタイムリー
「バッティングいいんでね。西純もあるんですけど、次の森下までね、考えてのバントだったんですけど」
-西純は七回まで投げて9安打されながらも1失点
「いやいや、初回もちょっと不運な当たりとかで。でも初回、球数増えたですけど、あそこ踏ん張ったのが大きかったですね。やっぱり3番、4番、むこうの得点源を完ぺきに抑えていたんでね」
-捕手の坂本とは今季初めてバッテリー
「いやいや、もう2日。最後は坂本が2試合いくつもりだったんで。それは予定通りです。別に」
-九回は心配されていた岩崎が3人で抑えた。調子は
「普通でしょう。ねえ。おーん。まあ、あんまり言えないけど。普通に投げたらああいうピッチングすると思いますけど」
-貯金11で後半戦へ
「まあ、トータル的に考えるとね、おーん。数字的にはまあ良かった前半戦と思いますけどね。もっと多い時期があったからね、そういう意味では後半あんまり調子良くなかったんで、減った感じはするけど。2ケタあるのは前半の選手の頑張りじゃないですか」
-後半戦へ向けて
「いあや、まあね。オールスターもほとんど選手みんな出るんでね。なかなかこう、ちょっとこう休みというかそれは継続なんだけど。まあ、それより気持ちだけは切り替えて。最後良い形でね、こういうゲームできたんで継続できるようにね。また新たな気持ちで頑張りたいと思います」
(囲み取材)
-佐藤輝は良い流れを作った
「そら、あのホームランはそら大きかったよ」
-まだまだとおっしゃっていたが10本目
「そらそうやろ(笑い)。いつから打ってないの?記憶にないな」
-1カ月前です
「1カ月?」
-株主総会の日ですね
「だから覚えてんやな」
-課題のまっすぐを打ったのは大きい
「いやいやまあ、大きいてその後がの。それ。ちょっとは変わるかなと思ったけどな」
-普通は勢いに乗るが。
「まあ、普通はな」
-佐藤には後半は打って引っ張ってほしい。
「いやいや、そらお前、そら打てるかどうか、打ってて、今そんな期待できひんよ、今のバッティングの調子で。絶対良くなるていう保証をオレはよう言わんよ、はっきり言うて」
-佐藤輝は打撃コーチの指導も受けていると思うが、うまく消化できにくいのか。
「知らん、それは。そんなん本人に聞いてくれよ。消化とかは、オレ食えへんからお前分かれへんよ。本人が食うてることやから」
-本人次第か。
「そういうことやろ、おーん。新聞も書いとったやん、本人次第て。そんなもん」
-5番が打つと得点になる。
「そら一応クリーンアップいうなあ。まあ今日は涌井は打ってたからな、相性というかな、対戦はあったから今日は5番にしたけどな」
-西純は打たれたヒットの数より内容は良かった。
「いやいや、半分ぐらい変な当たりばっかやろ、ヒット、なあ、なんかレフトのとこに落ちるヒットなあ。まあ前回も良かったし、まあ、アレやわ、後半はホント、何ていうかなあ、このまま、今日は7回100球いかんかったけど、まあ、この夏場やったら十分やし。7回投げきって、最後もあそこで力振り絞って、ひとりで7回を抑えたいうのは大きいと思うよ。当然、そら、ローテーションで、いかなあかんとおもうからな。それは」
-西純は1軍に戻ってきてから何がよくなった
「コントロールやろね。まあ、逆球が多かったからな。ストライクは入るけど逆球というかな。後半(昇格後)、投げてからあまりフォアボール出してないんちゃうか。ほとんど。まあ、1個か2個か、そんなんちゃう? 1試合。先発する時はな。そら、ボールのキレもよくなってると思うよ。まあ、中継ぎとかいろんなことをやって、それでまたな、いい時の感じを思い出して、ようなったよな」
-西純本人もゲームの作り方を投げて経験するたびに
「うん、だから。今日の試合前でも、ちゃんと投げよるなと思たよ。表情とかな。試合前も、ベンチの裏でも。やっぱり調子悪い時はあんまりああいう感じにならんけど、そら自分でも、なあ。ブルペンでも、やっぱりいいボールいってるという自覚があるんやろうな、本人も。ある程度、そういうボールを投げたら抑えられるというな。だから、やっぱり、こう、何ていうかな。ゲーム前でも。何か、ね。たぶんやりよるやろうなと思ってたよ。今日は。うん」
-この2試合は捕手坂本と決めていたと
「いやいや、そんなん。初戦があんまりにも合いすぎとったからよ。うーん、初戦の後半な。だからそれは梅野にも言うたよ。昨日今日は最初から梅野、お前もう使えへんからって言うといたからな」
-試合前に前半戦を振り返り、いい時と悪い時の差が激しいと話していた。どちらかといえば、悪い時期の方が長いのでは
「いや、そんなことないやろ。悪い時期の方が長かったら、貯金そんな作られへんやん」
-悪い時期もあった中で、この位置に
「まあ悪い言うても長いシーズンな、いい時も悪い時もあるから。そんなん平均してなあ、1か月に5つずつ貯金を作れたとか、そんなんはないわけやから。みんな2、3人が調子が悪くて他が補うとか、そういう上手いこといく流れになればええけど、なかなか。みんなが調子悪い時もあるし、みんなが調子いいときもあるし。あんまりそういうのはいらんのやけどな。やっぱ上手いこと補う、3人良かったら3人悪いとかで、それで補うとかな。でも、なかなかそんなうまいことはいけへん。これはしょうがない」