阪神・西純の打撃を支える藤浪の剛速球 「怖くない。あれだけのボールを受けてたから」

 「阪神4-1中日」(17日、甲子園球場)

 阪神・西純矢投手(21)が7回9安打1失点で今季3勝目を挙げた。この日は打者としても今季初打点をマーク。プロの投手を相手にしても堂々と打席に立てる秘けつは、阪神から米国に羽ばたいた剛腕とのキャッチボールにあった。

  ◇  ◇

 左手に残る衝撃-。脳裏に刻まれた“恐怖”が西純の目を覚醒させていた。

 昨季、頻繁にキャッチボールを行っていた相手は今季から米大リーグ・アスレチックスに移籍した藤浪。右腕の剛球を投手用のグラブで受け続けた。「藤浪さんのボールは動くし、手が痛い。めちゃくちゃ速かった」。捕り損ねないように細心の注意を払って捕球。そうしているうちに、自然と速い球に目が慣れていったという。

 “藤浪効果”は打席で本領を発揮する。「(相手投手の球は)怖くない。あれだけのボールを受けてたから」。プロ入り後の打席数は「50」にも満たないが、堂々と打席に立てる要因の一つとなっていた。

 この日は今季初適時打&初打点を記録。藤浪の剛速球と過ごした日々が西純の打撃を支えている。(デイリースポーツ阪神担当・北村孝紀)

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